フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

吾亦紅~ワレモコウ 秋を感じさせてくれる

2020-09-07 | 山野草

今日は、台風10号来襲の影響で、八ヶ岳の森の中でも強風が吹き荒れた一日だった。
またも、九州地方を縦断するとのことだが、被害が最小限に食い止められることを祈るばかりだ。

夏の終わりごろから、吾亦紅が咲いている。
畑の土手には初夏のアヤメと必ずセットで生えてくる花で、八ヶ岳にやってきた時には「これがワレモコウか」と感慨深かったことを覚えている。

アダージョの森にもいろんなところで咲いていて、時として、こんなところに出てきてもらっては困るのだが、と思うこともある。
花は小さいが、掘ってみるとごつい根が出てきて驚く。一度根ができると絶えることのない強い花だ。

花は枝分かれする茎の先端に密集してつき、1~2cmほどの短い穂になっている。この穂に2mm弱の小さな花があり、花弁はなく、赤みを帯びた茶色の部分は萼だ。

ポツンポツンと散らばる穂の形といい、赤茶色の色あいといい、秋を感じさせてくれる花だ。

ワレモコウの穂の先に赤トンボがよく止まる。

吾亦紅 さし出て花のつもり哉 (一茶)

 

ワレモコウ(吾亦紅、吾木香)

学名:Sanguisorba officinalis
バラ科  ワレモコウ属