今日は、台風10号来襲の影響で、八ヶ岳の森の中でも強風が吹き荒れた一日だった。
またも、九州地方を縦断するとのことだが、被害が最小限に食い止められることを祈るばかりだ。
夏の終わりごろから、吾亦紅が咲いている。
畑の土手には初夏のアヤメと必ずセットで生えてくる花で、八ヶ岳にやってきた時には「これがワレモコウか」と感慨深かったことを覚えている。
アダージョの森にもいろんなところで咲いていて、時として、こんなところに出てきてもらっては困るのだが、と思うこともある。
花は小さいが、掘ってみるとごつい根が出てきて驚く。一度根ができると絶えることのない強い花だ。
花は枝分かれする茎の先端に密集してつき、1~2cmほどの短い穂になっている。この穂に2mm弱の小さな花があり、花弁はなく、赤みを帯びた茶色の部分は萼だ。
ポツンポツンと散らばる穂の形といい、赤茶色の色あいといい、秋を感じさせてくれる花だ。
ワレモコウの穂の先に赤トンボがよく止まる。
吾亦紅 さし出て花のつもり哉 (一茶)
ワレモコウ(吾亦紅、吾木香)
学名:Sanguisorba officinalis
バラ科 ワレモコウ属
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