フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

挨拶回り

2010-04-15 | 日記

 朝5時半に起きると、外は真っ白の霜だ。天気予報通り、びっくりするほどの冷え込みだ。外気温は0度を下回っている。持ってきた花の苗にも霜が降りていて、苗が痛むのが気にかかかる。意を決して、着込み、苗をガレージの下に運ぶ。覆っている霜を手でかき落とす。これで大分ましであろう。

 朝食を食べたあと、フルートを1時間ほど吹く。いつもどおり、タファネル=ゴベールの「毎日の練習」をテンポ96でやる。次にケーラーの「ロマンティックエチュード」NO11「The Tortures of Tntalus」。これは面白い曲で、指使いの練習に最適の曲だ。

 今日は、まず、地元のAさん宅へ行く。これからは、こちらで暮らすことになるのでよろしくお願いします、と挨拶する。ゴミの出し方、地元の行事日程、「アダージョの森」の前の畑を貸してほしい、ことなどを相談する。Aさんからは、地域の行事などに参加していただくと、地域の人が名前を覚えることができるので良いよ、とのこと。奥さんから赤飯や蕗のつくだ煮などを出していただいた。Aさんは非常に社交的で明るい人で、話をしていていつも楽しい。

 その後、小渕沢のペンション「あるびおん」へ行く。目の前のデッキに野鳥がひっきりなしにやってきて、ヒマワリの種をついばんでいる。アカゲラや、シメ、イカルなどもいる。私たちの「アダージョの森」にも、早く野鳥を呼び寄せたいものだ。オーナー夫人手製の(リンゴ、ツナ、ウィンナーなど4種類の具が入ったくっついている)パンがおいしい。これを食べているとすっかり満腹になってしまった。

 その後、原村のペンション「森のクレードル」へ行く。雨が降り始め寒くなってきていたので、事前に薪ストーブに火を入れていてくれていた。堀江さんご夫婦から、ペンション生活の話をお聞きする。65歳からのペンション経営には、感心するばかりである。堀江さんのガラス作品などを見せていただく。イギリスに友人がいるという奥さんとは、イギリス旅行の話で盛りあがった。いろいろお話をしているといつのまにか3時になったので、辞すことにする。

 帰り道にある八ヶ岳倶楽部に寄った。平日で寒いので、さすがに人はほとんどいなかった。カタクリが一面に咲いていたのが印象的だった。柳生真吾さんが、またまた本を出版していたのに驚く。(同工異曲過ぎるのでは)

 家へ帰り、今日は餃子を作ることにする。皮が、ちょっと厚いもので感覚がつかめず、焼いてみるといま一つの出来映えだ。アンの味がやや薄く、粘りが少ないのが問題かな。


エドヒガンザクラに酔う

2010-04-14 | 日記

 

今日はいい天気になった。八ヶ岳が美しい。絶好のお花見日和だ。というのも、今日の昼から、舘さん宅のお花見会に誘っていただいているからだ。それまでの時間を使ってペンション「銀の森」へ行く。「いよいよ清里へ移住することになったのですね」と歓迎してくれた。私たちが清里に土地を買ったころから行きつけてきたペンションだ。大きい岩風呂とダイニングからの南アルプス・八ヶ岳の素晴らしい景観が売りのペンションだ。赤毛のアンが好きなオーナー夫婦はさわやかで、清里では人気のペンションである。早いもので夫婦がペンションを初めて8年になる。「高速土日1000円」になって、お客さんが土日に集中してしまったこと、リーマンショックのペンション経営への影響、伐採木を取りに行き、薪を無料で確保したことなどの話を聞く。

舘さん宅花見会のアテを買うため、途中「ハム日和」に寄る。ご夫婦と最近の商売はどうですかといった話をする。「これから5月の連休、夏休みまでが最も忙しいのでアダージョの森のガーデンパーティには参加できないんですよ」とのことだ。それでは、秋頃にまた別の機会を設けましょうか、と言って別れる。

 舘さんところの花見会は12時に始まった。去年の春寄せていただいた時、奥さんが山桜が満開になるのですよ、と言っていたので、どうかなと期待していくと、まさにその通りで、立派な薄いピンク色の桜が満開だった。後で調べると、他の桜より開花が早いこと、灰色の幹の色、やや小ぶりの花弁などから「エドヒガンザクラ」ではないかと思われる

まずは私たちの退職と八ヶ岳移住を歓迎していただいて乾杯!。いつもどおり、奥さん手作りの料理に舌鼓を打ちながら、八ヶ岳界隈の最近の動き、5月4日のガーデンパーティのことなど話にも花が咲いた。ビール、ワイン、日本酒など飲み続けているうちに、気がつくと夕方の6時になり、お開きとなった。

帰りがけにパノラマの湯に立ち寄る。平日の夜なので空いていた。結構飲んだ後、温泉に浸かると(飲酒後の入浴は止めるようにとの注意書きがある通り)、いつの間にか湯船でうとうとしてしまって、思わず沈没するところだった。身も心もほぐれて、8時30分家へ帰り着き、直ぐにバタンキュウで眠ってしまった。


新生活の買い物

2010-04-13 | 日記

 今日の清里は風が強いものの、天気が回復してきた。約束していたNTTの電話開設工事の方が訪れる。樹木の枝が伸びてきていて電話回線に接触するというので、「木を切りましようか」と訊くと、「それは、助かります」という。早速、チェーンソーを持ち出し、ウルシの木を根元から伐採した。それ以外にも、電線を張った当時は問題にならなかったが、今では二股になって電線を挟みこんでいる木も出てきていて、そうした木は東電が近いうちに伐採しにくることになっている。

 

 

 その後、韮崎にあるNOJIMA電気へ行く。冷蔵庫を買うためである。まさに新(婚)生活の始まりである。行ってみると、韮崎の駅前は「ライフ・ガーデン・ニラサキ」という広いショッピングセンターになっていた。他に、オギノやD2、ダイソー、向かいに「くら寿司」などの店がある。冷蔵庫は各社各様で悩ましい。買い物の頻度のことを考えると、やはり冷凍室が広く大きいものがいいだろう。年間電気代もほとんど変わらない。パナソニックの550Lにする。割引率も高かった。他に電話FAX機、蛍光灯電球、パソコンUSBポート、カードリーダーなどを買う。

 

 

 昼食の時間になったので、昭和29年創業中華そばの店「幸楽苑」に入る。昨日に続き、またまた坦々麺を注文する。こちら坦々麺の方がおいしいかな。他に餃子とチャーハン注文したが、餃子の味も機械生産ながらまあまあだ。

 

 次にD2へ行く。D2は初めてだが、ガーデニング用品ではJマートのほうがいいかな。妻は生活用品と黄色の「マーガレットコスモス」。私は、腐葉土、肥料、堆肥などを買う。

次にオギノへ行き、牛乳や酒類を買う。


雨の懐古園

2010-04-12 | 日記

 昨夜から雨が降っている。薄暗いが起床し、朝風呂に入る。湯の花が咲いた硫黄臭の温泉に浸かると、体がほぐれ、ほかほかしてきた。入浴後は、本当はビールをぐいっと飲りたいところだが、今日は運転するので、我慢する。朝食は、ボリューム満点で食べきれない、ほどだった。

 宿から、このあたりは「あんずの里」で有名なので見に行ってはいかが、とパンフレットをくれたが、残念ながら雨なので行くのをあきらめる。清里へ戻る道すがら、妻が懐古園に行ったことがないというので、寄っていくことにする。丁度、「桜祭り」が始まっていて、城内一帯にぼんぼりがつるされ、雰囲気はできあがっていた。が、肝心の桜はこのところの寒さのために、開花一歩手前で止まっている。藤村記念館、「千曲川旅情の歌の碑」などを見る。小高い丘のようなところに立つと眼下に屈曲した千曲川がみえる。若い頃口ずさんだ「初恋」の一節が思い出された

 

    まだあげ初めし前髪の

    林檎のもとに見えしとき

    前にさしたる花櫛の

    花あるきみと思ひけり

 

 雨が激しくなってきて、一段と寒くなってきたところで、懐古園を出ることにする。前のみやげ物屋に入ると「KURA」があったので、「花」「調理人」の号を買う。

今日は、特にする予定もないが、寒いので清里へ帰ることにする。

 

 途中、佐久にある「一番亭」というラーメン屋に入り、坦々麺を食べる。店員の女の子が「餃子はどうですか」と勧めるので注文したが、味、焼き方とも今一つだった。

 R141は、視界10メートルぐらいの深い霧に覆われてきて、前の車がほとんど見えなくなった。スピードを落として走り、ようやく清里に着く。まだ早いので、久しぶりに、大泉の八ヶ岳建築工房へ立ち寄る。いつものように2匹のマルチーズが「ワンワン」と猛烈に吠えながら大歓迎だ。退職し清里へ住むことになったことを報告する。八ヶ岳の建築業の状況、土留めの仕方などを話す。建築工房さんからは「顔つきが穏やかになりましたね」といわれて、思わず笑ってしまった。自分では気づかない変化があるのかな。

 アダージョの森へ帰り、夕食までに時間があったので、フルートの練習をする。まず、「タファネル=ゴーベルの毎日の練習」をテンポ96で。高音のところがなかなか上手く行かないので、テンポを落とす。次にケーラーの「ロマンティック・エチュードNO10」。この曲はかなりやってきて、十分ではないが、八ヶ岳に来たこともあり、今日で仕上げとする。続いて、NO11「The Tortures of Tantalus」。訳すと「与える振りをして与えない」というような意味だ。道理で、しきりに転調して落ち着かない。まあ、これが面白いか。課題は、16分音符のスラーを如何に滑らかに吹くか、ということのようだ。

 


オープン・ガーデン・オブ・信州総会に出席

2010-04-11 | 日記

 今日は長野市で開催される、「オープンガーデン・オブ・信州(略称OGS)」の総会に出席することになっている。ぐずぐずしていて、家を出るのが9時になってしまった。総会の開会時間は11時。2時間で着けるかな。R141を北上して佐久回りで行くことにする。R141片側1車線で、思った以上に時間がかかった。佐久ICに着いたのは10時15分頃。11時までに長野に着くのはどうも無理なようだ。高速道路は空いていて走りやすかった。

 

 

 総会の会場はホテル国際21の16階だ。私たちが着いた時には、既に総会は始っていたが、一番前の席しか空いていなかったので、座らせていただく。会員数は300人ぐらいそうで、そのうち70人位が出席していた。1時間で総会は終わり、その後は昼食会だ。会費一人5000円のランチだった。

 

 午後からは京都在住の造園家・河合嗣生氏の講演会だ。演題は「庭には“いのちの風”が吹く」。河合さんのエジンバラ、ロンドン、コッツウォルヅのイギリス旅行を縦糸に庭造りの極意が話されて参考になった。おまけに、これからイギリス旅行を計画している私たちにとって非常に興味深く話を聞くことができた。エジンバラは旅行の日程に含めていなかったが、この話を聞いて、行きたくなってきた。

 

最後に、「わざわざ大阪からお越しいただいた方がいます」として、私たちが紹介された。「これまでは別荘利用で十分庭造りができなかったが、これからは庭作りに励みたい。まだお見せするような庭になっていないが、どうかよろしく」と自己紹介。白馬村の女性が側に来て、「私のところはまだ雪が40センチも積もっている。水芭蕉が美しいところですよ。」と言われたので「機会があれば、一度伺わせていただきます」と返事。

 総会の閉会後は、戸倉にある上山田温泉へ行く。ネットで「超得割コース」で予約していた亀屋本店に泊まる。部屋はやや古いものの、温泉は硫黄臭が立ち込めた、源泉掛け流しのいい温泉だった。しかも料理も十分だ。これで7000円を切る金額だったのは、驚きの一言