フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

アサギマダラが今頃なぜ?

2012-10-15 | 日記

今日もいい天気になった。外気温7度、室温15度、湿度40%。少し寒いが、まだ暖房はいいか。山々が美しい。朝陽に染まった八ヶ岳は、どっしりと大きく、麓の村々を見守っている。

フルートの練習をしているとひらひら目の前をかすめるものがある。何かなと目を向けると、アサギマダラだ。

何故今頃、この八ヶ岳にいるのだろうか。寒さ苦手なはずなのに。既に、遥か南の国、台湾や香港などに渡っていっているはずだが。そういえば、飛び方になんとなく力がない。アザミの蜜をたっぷり吸って、元気になってほしいものだ。


昼からは、気温が上がってきたので庭作業をする。「アダージョの森」の周りに流れている水路にそって、伐採木を仮置きしている。長い間、野ざらしにしてきたので、いい薪になるはずのコナラやクリが大分痛んでしまった。今からでも、乾燥させれば、なんとか使えるであろう。それを一輪車で運び上げる作業をやっていたが、身体にきつくて仕方がない。

今日は、Kさんからお借りした軽トラックを借りて、一気に運び上げることにする。マニュアル車なのでほとんど忘れていたクラッチ合わせに少してこずったが、まぁ、国道を走るのではないので問題ない。1回で太い伐採木を運び上げる、さすがに作業が楽だ。続いて、細かい枝の塊を運び上げる、これが手間取って2回やったが、まだまだ残っている。作業に疲れてしまったので今日はこれくらいにしておこう。

作業を終えたころには、陽が少し西側に傾いてきた。そういえば、日没が少し早くなったかな。お茶を飲みながら森を眺めると心が癒される。

いつの間にかハウチワカエデは赤く染まっている。


82歳の元気な新住人を迎える

2012-10-13 | 人々との交流

今朝も青空が広がっていい天気になった。ぐっと冷え込んできて、外気温は6度まで下がった。室温も15度だ、そろそろ暖房が欲しくなってきた。外に出ると、ひんやりした空気が頬にあたる。南アルプスは雄大でどっしりと佇んでいる。

今日はカンティフェアだが、余りに人が多いのでちょっと遠慮して、出かけないでおく。夕方から、我が家で、N子さんのご両親が先月に引っ越されてきたので、ご夫婦の歓迎会を行った。料理はいつも通りの「お好み焼きだ」。先ずは元気よく「乾杯!」の発声。焼きながら、熱々のお好み焼きを切り分けて食べていただく。九十九里浜から来られたお二人は、「さすが本場のお好み焼き、美味しい!」と喜んでくれた。Sさんご夫婦からは、大きな花豆の甘煮、栗おこわなどをもってきてくれた。

お父さんは、82歳になられるが、肌はつやつや、背筋ははしゃきっとしていて、どこから見てもその年には見えない。お母さんも、この30年間毎日「青汁」を飲んでいて、このところ全く病気などしたことがないそうだ。お父さんは、向こうで野菜作りをされていて、お土産にジャガイモとサツマイモをもってきてくれた。その後、ふかして食べると甘くホクホクだった。

北杜市民となって何がいいかというと、地元の温泉に安く入れることなので、回数券を使って愉しんでくださいと言うと喜んでおられた。何にでも関心が強く、早速パソコンを始めると言っておられた。蕎麦打ちも一緒に習いに行くことになっている。宴会が盛り上がってきたら第2部は、音楽会へと移る。リコーダーとギターで「エーデルワイス」を演奏していただくと、ご両親も一緒に大合唱。健康の秘訣は「よく笑うこと」を地で行く楽しい歓迎パーティとなった。


 


マグノリアの森を再訪する

2012-10-12 | 庭探訪

今日もいい天気になった。外気温は9度、室温17度、湿度40%。まだ暖房するほどでもないが、そろそろ、心づもりをしておかねばならない。

朝のうちはフルート練習だ。いい加減バッハの空いてきたので、「アルルの女」で気分転換すると、意外や、気持ちよく音が鳴った。フルートも寒さに慣れたのかな。

12時過ぎから、戻ってくる妻を迎えに出る。まずは、図書館へ行き、予約した本を受け取る。続いて、散髪でもしようと思って、探していると、小さな店が道筋にあったので入ってみる。面白い店で、営業は月に2日だけで、今日はその2日の1日にあたり、営業しているらしい。散髪をしてすっきりした後、きららで食材の買い出しだ。昼のスーパーには意外と男性が多い。と言っても私と同じような、「勤務を終えた」と思われる方々だ。

妻を迎えに小淵沢バス停に行くと、予定より5分早く到着した。そのとき、同じバスに乗っていた若い女性が、地図を見せて「ユースホステル」への道を教えていただけませんかと尋ねる。地図を見ると、大分遠そうなので、送ってあげることにした。小淵沢のYHは初めてだが、なかなか感じのいいところだった。

その後、久しぶりにペンション「ポリアンナ」の庭を見に行くことにする。まずは、コーヒーを飲みながら庭の雰囲気に浸る。

「マグノリアの森」と呼ぶだけあり、コブシに似た赤い実をつける木が多かった。

その後、中庭の広い芝生を歩いて、可愛いガゼボの中を覗くと、後ろから「潰れますよ」と声が聞こえる。私は、「頭が潰れているから大丈夫」ですよ、と答えた。振り返ると、10年以上前に出会ったオーナー夫人だ。驚いたことに、その後の年のつみ重ねを感じさせない、元気な顔つきだ。

久しぶりですね挨拶をして、庭の奥「シークレット・ガーデン」を歩く。

ここは小さなせせらぎが流れ、それが池になっている。自然な森の中の雰囲気がいい。

ギボウシやウバユリが鹿の食害を防ぐために、鉄柵で囲われている。

花々のそばに立てられている、銅版製名札、これは参考になる。

秋も深まってきているという季節なので、シュウメイギク以外は、ほとんど花は咲いていない。それだけ草木の色合いと形が浮かび上がって庭を特徴づけているともいえる。サラシナショウマの背丈がびっくりするほど大きいのは何故だろうか。秋の深まりを静かに感じさせてくれる庭だった。


紅葉が進む

2012-10-11 | フルート

 朝方は、雨の降る音が聞こえたが直ぐに止んだ。その後空が晴れてきて、山々がよく見えるようになった。外気温9度。このところ、10度を下回るようになってきた。雑木林の木々も大分色づいてきた。


アオダモは黄葉してきている。

雑木林の「王者」、朴の木は、すっかり色あせてきて、夏の面影は無い。

今日は少し気を入れてフルート練習をしよう。朝のうち、たっぷりと運指練習をするも、年季の入った指たちはあまり言うことをきいてくれないのがつらい。

からは、昨日KITAHOさんが持ってきてくれた、青紫の実をつけるミツバアケビの苗2鉢南側のよく陽のあたるところに植えた。

珍しいシロバナタンポポは「果樹園」花壇に植えることにする。雑木林の下で、庭作業をすると、どうしてもこうも気持ちがいいのであろうか。蕎麦の刈り入れが済んだ畑は、見渡す限り誰もいない。ただ私一人が庭作業をしていて、静かだ。部屋に戻って、また夕暮れまでフルート練習をした。


ピーベリーの味わい、薪ストーブのメンテ

2012-10-10 | 薪ストーブ・焚火

今朝は、また一段と冷え込んできた。外気温は7度、室温は16度だ。かなり寒さを感じる。山の様子を見ようと畑に出ると、八ヶ岳が赤茶けて少し不気味な感じだ。

午前中はフルート練習で過ごす。空気が冷えてきたためか、あるいは私の調子が悪いのか、どうもフルートの音が重いのには参った。ほとんど「バディヌリ」の練習で終わってしまった。

昼からは、久しぶりにKITAHOさんが訪ねてきてくれた。お土産にと珍しい白花タンポポと青紫の実がなるミツバアケビの苗を3本もってきてくれた。このミツバアケビは、食べ終わった実から採れた種を播いたところ芽が出てきたのでそれを育てたとのこと。そんなことができるのですかと、改めてKITAHOさんの興味の強さに驚いた。

先ずは珈琲を飲みましょうか、いい豆をもってきました。と言うので、見ていると自家製の焙煎機及びコンロ、網などとともに、出されてきたのは、珍しく貴重な、パプア・ニューギニア産の「ピーベリー」と言う豆だ。コーヒーの木の枝に一つだけ付く貴重な豆で、形は丸く小さい。普通の豆は2個できて平たい。

それを特製の焙煎機に入れ、キャンプ用のバーナーで煎るのである。右手のハンドルを休みなくくるくると回し続ける。「しんどいことは」と愚問を発すると、これが楽しいんですよ、とのこと。

しばらく煎っているとパチパチと爆ぜ始めるが、もう少し入り続けて出来上がりだ。それを素早く網に移して荒熱を取る。二つの網に交互に入れ替えて、熱を取っていくのだ。


それを、ミールして淹れると、びっくりするくらいにぷわーと膨らむのだ。


カップに注いで飲んでみると、「ウーン」、苦味がなくほのかな酸味とコクがあり、なんとも言えない純度の高い味だった。

その後、お願いしていた薪ストーブのメンテナンス作業に移る。このところ朝の気温が低くなってきたのでそろそろ薪ストーブの出番も近い、先日は煙突掃除を終えたので(やっていただいたが)後は、本体の錆びや汚れを取り除いておく必要がある。

先ずは、800番のサンドペーパーで荒く錆びを落とし、続いて1000番のペーパーをかける。

ガソリンを少し滲みこませたタオルでこすって汚れをふき取る。その後に、「rutland」のストーブワックスを塗り込むと漆黒の輝きが出てきた。

なんでも自前でやってしまうKITAHOさんの技には、うならざるを得ない。これで薪ストーブの火の美しさを思う存分味わうことができる。

その後、庭づくりの話やもろもろの話をして、4時過ぎに、BMWの轟音を鳴らして帰って行った。

今夜の夕食はおでんでも作ろうかと煮込んでいると、

Sさんご夫婦がやってきた。私が一人でいるからと、わざわざ、栗ご飯と白菜の浅漬け、それにツヤツヤのトマトをもってきて下さったのだ。これはありがとうございます、と喜んでいただいた。ひと風呂浴びたころ、おでんの具材に一通り火が通ったので、夕食を食べることにしよう。おでんは、未だ味が浅いが、クリご飯がビールの美味しいアテになった。