フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

秋の八ヶ岳雑木林の花 カリガネソウ

2018-09-20 | アダージョの森

アダージョの森の山野草花壇にカリガネソウが咲いた。清楚な青紫色が実に素敵だ。それになんといっても雄しべと花の配置が何とも言えず美しい。

カリガネソウ

学名:Caryopteris divaricata
別名 ホカケソウ(帆掛草)
クマツヅラ科 カリガネソウ属
自生地 北海道~九州
 
カリガネというのは鳥の雁のことで、花の様子を雁に見立てたものと言われる。



名前は「カリガネ」の方が趣があるが、別名のホカケソウ(帆掛草)のほうが、見た目にはわかりやすいかな。


美しいこの花にも難点がある。それは、異臭があるということだが、これは、傍に近づいて、意識的に臭いをかがない限り気にならない。

秋の八ヶ岳雑木林の花たち マツムシソウ

2018-09-19 | アダージョの森
マツムシソウが咲くと秋の訪れを実感させてくれる。夏の盛りころからもどんどん咲いているのだが、背が高くなって風に揺れるのは秋を迎えてからだ。淡青紫色の花が何とも言えぬほど美しい。
 
 
マツムシソウ(松虫草)
マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草・多年草。
学名:Scabiosa japonica
北海道、本州、四国、九州に分布する日本の固有種
 
 
 
学名の「Scabiosa japonica」とある通り、日本固有種だ。その点スカビオサで売られている園芸種とは違う存在だ。
 
 
 
ヒョウモンチョウやキタテハがやってきて美味しそうに蜜を吸っている。
 
 
 
マツムシは、童謡「虫のこえ」にある通り、高音で「チンチロリン」と鳴くが、残念ながら、私の庭ではマツムシの鳴き声はまだ聞こえてこない。

秋の八ヶ岳雑木林の花たち アサマフウロ

2018-09-18 | アダージョの森

今年の5月、「道の駅」で売っていた苗を買い求めたアサマフウロが、色鮮やかに咲いている。8月から9月に咲くゲラニウムだ。

 

アサマフウロ(浅間風露)
学名:Geranium soboliferum
フウロソウ科 フウロソウ属

主な自生地 本州中部地方、朝鮮半島、中国東北部

花が大きく、濃い紅紫色なのでよく目立つ花だ。日当りと湿り気を好む。

アダージョの森の中なので日当たりがやや弱く、あまり背丈は高くならない。


秋の八ヶ岳雑木林の花たち ヘレニウム

2018-09-17 | アダージョの森
中央花壇の西の端にヘレニウム=ダンゴギクが咲いた。この花は大阪で育てていて八ヶ岳に移植したものだ。かれこれここで7年ほど咲いているが、増えも減りもしないまま生えている。花の中央が半球上に盛り上がっているところから、ダンゴギクと名付けられた。

ヘレニウム
 
学名:Helenium H. autumnale
和名:ダンゴギク
キク科  へレニウム属

 
へレニウム属(Helenium)は北アメリカに40種ほどがあり、一年草もあるが、多くは多年草だ。
代表的なのはダンゴギクの和名がつけられているオータムナーレ種(H. autumnale)で、花の中心部が丸く盛り上がって目立つ。
オータムナーレの名のとおり秋咲きだ。<autumnale 秋の>

 
日当りが好きな花なので、どこか日当たりのいいところに株分けを兼ねて移植しなければと思っているが・・。
 

秋の八ヶ岳雑木林の花たち ギンリョウソウモドキ

2018-09-16 | アダージョの森

森の中のいろんなところにギンリョウソウモドキ=アキノギンリョウソウが花を咲かせている。

 

ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)

学名:Monotropa uniflora

ツツジ科シャクジョウソウ属の多年草。

別名:アキノギンリョウソウ

地下茎から立ち上がってきた花径には、鱗片状の葉が密生している。その先に一個だけ、下向きかげんの横向きの花を付ける。

全体が透明感のある白色をしている。生物の死体(落ち葉、枯れ枝、動物など)を分解する菌類と共生している腐食植物だ。

なんとなく愛嬌のある形だが不気味な雰囲気も漂っている。

 春に咲くギンリョウソウは花弁の縁は滑らかだが、ギンリョウソウモドキは細かく咲ける特徴がある。

このギンリョウソウモドキという名前は、どうかなとも思う。たまたま、命名した学者が先に春のギンリョウソウを発見したから「~モドキ」になったのかな、こちらが先なら春の方が「~モドキ」になったかもしれないな。

そういうことを考えていると、アキノギンリョウソウと呼ぶ方が、素直な響きになる。