フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

秋の八ヶ岳雑木林の花たち ノダケ

2018-09-15 | アダージョの森

ノダケという面白い野草がある。八ヶ岳に来て初めて出会った花だ。

「タケ」と呼ばれるのは、直立し葉柄の基部が袋状に膨らんでいる茎の様子が竹に似ていることから、と言われている。

竹の種類ではない。

面白い形の蕾が膨らんできて「パカっ」割れ

 中から赤茶色の花の塊が出てくる。シシウドの仲間だ。

 

ノダケ

セリ科 シシウド属

学名:Angelica decursiva


少し、ヒョロヒョロした立ち姿だが、台風来襲で一度倒れてしまった。この花が好きで、もう少し増えてくれればいいなと思っている。


秋の八ヶ岳雑木林の花たち ハナトラノオ

2018-09-14 | アダージョの森

南側の花壇の西端にハナトラノオが咲いている。少し派手なピンクの花なので、花壇では目立つ存在だ。

西側と北側に大きな木が生えているので、こじんまりとした花姿になっている。私としてはもう少し生き生きとしてほしいので、今年の冬にはあたりの木を伐採して光を入れよう。


ハナトラノオ (花虎の尾)

学名:Physostegia virginiana
その他の名前:カクトラノオ
シソ科  カクトラノオ属(フィソステギア属)
原産地 北アメリカ東部

トラノオという名前が付く花が好きだ。これは、オカトラノオのようにカーブはしていない。カクトラノオという通り、花穂は細長い四角錐で、花は四方に向かって規則正しく並んで咲く。


秋の八ヶ岳雑木林の花たち

2018-09-13 | アダージョの森

秋雨前線が停滞してはっきりしない天気が続いているが、アダージョの森の庭は秋の気配が立ち込めている。

クジャクアスター・ローズスターのが鮮やかになってきた。

アナベルは花もちがいい。手前の青いシルバーリーフはブッドレア・シルバーアニバーサリ、背丈の低いユウゼンギクの横では、ユーパトリウム・チョコレートが思いのほか大きく育ってきた。

 青色フジバカマとトウテイランが満開になり、あたりを青に染めている。うまい具合にピンクのコスモスがいつの間にか育って彩りを添えている。

 南側Harmony Gardenから、母屋の方向を見上げる。もう少しすると木々が色づいてくるのが楽しみだ。


秋の八ヶ岳雑木林の花たち トウテイラン

2018-09-12 | アダージョの森

夏の終わりから初秋にかけてアダージョの森を青色に美しく彩ってくれるのはトウテイランだ。

トウテイランは花が青くて美しいだけではなく、葉も青みがかったシルバーリーフで美しい。



自生地は京都、兵庫、鳥取の各県の日本海側の海岸地帯と隠岐島。豪雪地帯ということもあり、寒さには強い。花が美しいので乱獲と土地開発で自生地は減っている。

トウテイランという名前だが、漢字表記すると洞庭藍と書き、中国にある洞庭湖の水の青さのように美しい花という意味がある。「ラン」とついているがラン科植物ではない。

トウテイラン

ゴマノハグサ科 ルリトラノオ属
学名:Veronica ornata

隣に青色フジバカマを育てているので、あたりは藤色から青色が広がる。


秋の八ヶ岳雑木林の花たち 青色フジバカマ

2018-09-11 | アダージョの森

 薄い藤色が美しい青色フジバカマが、細かい糸のような花を咲かせている。

アダージョの森の南側ガーデンに苗を植えたが、数年のうちにみるみる広がってきた。夏の暑さで一気に開花してきたが、「フジバカマ」といわれる通り

秋の花だ。

青色フジバカマ

キク科 コノクリニウム属
学 名 : Eupatorium coelestinum(=Conoclinium coelestinum)
別名 ユーパトリウム・セレスチナム
原産地 北アメリカ

これまでは、フジバカマと同じユーパトリウム属に入れられていたが、現在は別属のコノクリニウム属に分類されている。しかし、昔の名残で、現在でも旧属名の「ユーパトリウム」で通っている。

背が高くならず、花壇にカーペット状に広がる。種でも、地下茎でも広がる強さを持っている。これ以上増えたら、他のエリアに株を移植していく必要があるかな。