日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

象(3)

2009-07-20 01:43:51 | Weblog

定期も現金も何もかも失くした僕は、電車に乗ることすら出来ない。ここから徒歩で行ける知り合いの家といえば・・・・。一瞬、躊躇したが、僕は彼女の両親が残した一軒家のチャイムを押していた。こんな時間だから、彼女はまだ寝ているだろうと思いながら。

意外にも中からすぐに彼女の声がした。もう、おきているのか。僕がチャイムを鳴らしてから玄関の扉が開くまで、ほんの30秒ほどだった。

「どうしたの? こんなに朝早くから訪ねてきたりして」

彼女は今起きたという姿ではない。一晩中、眠らずに起きていたか、或いは朝帰宅したのか・・・? いつも僕を買い物へ付き合わせるときと同じ、ジーンズにTシャツという いでたちで玄関に立っていた。 彼女にしては珍しく、僕が疑問に感じたことを察したかのように、テーブルの上に置かれたプラスチックの袋へ目配せした。

「お腹がすいて、眠れなくて。コンビニから戻ったところだったの。食べてもいい? あたしの分しかないんだけど」

「ああ、いいさ。それより電話を貸して欲しい。職場へ連絡入れないと・・・それから警察へ・・・」

僕の言葉を遮り、彼女は何故、警察などへ電話するのか?と訊いてきた。さっきから気になることがある。彼女の視界には擦り傷だらけの僕が・・・・とくに怪我を負い、出血している手が写らないのだろうか・・・・と。

「ひったくりにあったんだ。相手は三人。浮浪者だと思う。怪我はたいしたことは無いとは思うが、一応、手当てだけは、ここでさせてくれないか? 救急箱はどこ? とりあえず、出血をとめないと。まずは電話だ」

僕が ポケットに入れていた自分のハンカチで傷口を押さえながら、受話器へ手を伸ばした、そのときだった。彼女は素早く受話器を取り、叫んだのだ。

「この家から警察へ電話だなんて、絶対に駄目よ! 電話したいなら、公衆電話でも使ってちょうだい!」

僕は呆気にとられ、何故だ?と聞き返すのが やっとだった。

「だって、警察がここへ来るのよ。何時間、時間を取られると思っているのよ? 自ら出頭したらいいでしょ? ここを舞台にするのはよして」

怪我をした僕を全く気遣うことがない。「その手、どうしたの? 洋服も汚れているようだけど? 何かあったの?」 そういう一言を期待していなかったと言ったら、嘘になる。彼女は僕の異常事態に全く関心が無いどころか、気付くことすらないのだ。その現実を僕はしばらく無視しようと努めた。同情して欲しいわけじゃない。大丈夫?のひとことに、きっと僕は・・・・何を期待しているのだろう。

「分かった。警察へは通報しない。傷もそう深くは無い筈だ。だが、職場へ連絡しなきゃいけないんだ。遅れるから。それはいいだろ?」

彼女は、仕方ないわね・・・と呟いた。サンドイッチを頬張りながら。ひとごとのように。無邪気でいいかもしれない。過剰反応されて泣き出されるよりはマシだ。僕は無意識の内に手の中に収めていた象のちぎれたキーホルダーをテーブルの上にポトンと置いた。

「どうしたの、これ?」

彼女の けたたましい声が耳元で響いた。いつの間にか椅子から飛びのいて、僕の真横へ来たのだ。

「どうして象のチェーンが切れているの? それに・・・・貴方、さっき、ひったくりに合ったって・・・一体、何をなくしたの?」

どうなっているんだ? 彼女はたった今、ひったくりにあった、という事実を初めて認識したようだった。

「見ての通りだよ。カバンごとひったくられて、手元に残ったのは、引っ張った時に千切れた、こいつ・・・・象だけだったんだ。プレゼン用のデータも、財布も定期もカードも失くして・・・・」

彼女は僕の頬をひっぱたいた。パン!という鈍い音が僕の頬を伝って鼓膜まで届いたかのようだった。僕の正面に彼女が顔を真っ赤にし、怒りをあらわにして立ち尽くしている。これは、どういうことだ? 彼女は何を怒っているんだ?

ズキッとした痛みを手の甲に感じ、視線を落とすと、白いハンカチから血が滲んでいた。思ったより傷は深いのだろうか。

「救急箱を・・・・」

僕の言葉を またしても彼女は遮り、突っぱねた。

「そんなの、たいしたことないわよ。それより私が あげた物をなくしてしまうだなんて!」

一瞬、何を言われているのか、分からなかった。ここにあるだろう。キーホルダーなら。

「お財布よ。お財布! あげても使わないと思ったから、文句を言ったら、やっと使い始めたなって安心していたのに、やすやすと失くしてしまうなんて!何を考えているのよっ!」

「・・・・・」

開いた口がふさがらない、という台詞が世の中にはあるらしい。きっと、こういうときの為に使うのだろう。僕は文字通り、開いた口がふさがらなかった。僕の心配は全くしないのか? こういう状況でも、自分があげた「物」に こだわるのか?

「お金を貸してくれないか? 職場へ行かなきゃいけないんだ。話は後でしよう」

そういいながらも、僕はもう何も言う気はしなかった。彼女の罵声を背中にあびながら、黙って その家を・・・・いや、彼女から離れた。

 

続く

 

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象(2)

2009-07-19 02:35:54 | Weblog

誰も道を歩いていない早朝。カツ、カツ、という僕の足音だけが静けさの中に響き渡る。時刻は5時半。朝陽を背にあびて出勤するという日常をもう何年続けているだろうか。今朝はいつもにも増して辺りはしーんとしている。それもそのはず。今日は休日出勤なのだ。世の中は休みの日曜日の朝には流石にこんな裏通りを歩いている奴なんていないようだ。何度か飲みすぎたよっぱらいがバス停のベンチに横たわっていることもあることはあった。今朝はどうだろう。このまま人っ子一人、会いそうにはないな・・・・と思った矢先だった。数メーター先に違反駐車された車の向こうに人影が見えた。どうやら、隠れてこちらを伺っているようだ。これは、どういうことだろう? 身なりも清潔ではない。浮浪者か・・・・? 薄汚い服装の男は、獲物でも狙うかのように、こちらを観ている。警戒音が心の中で鳴り響くのを感じながらも、僕は平静を装い、黙って男の横を通り過ぎようとした・・・・そのときだった。

「カバンをよこせ!」

はっきりとした男の声が一瞬で朝の静けさを破った。何? 渡せと言われて、素直にはい、どうぞ! と貴重品が入ったカバンを渡すアホがいるものか! 男を無視して向こう側へ渡ろうとしたそのとき・・・・。左腕がカバンごとひっぱられ、僕は必死で引っ張り返した。この際、現金やクレジットカードはいい。所詮、たいした額の現金は持ち合わせてはいないし、クレジットは止められる。しかし、これには大切なデータが・・・・。もうすぐ行われる研修会で僕は発表をしなければならない。明け方までかかって、ほぼ、必要となる資料や原稿をほぼ仕上げたのだ。それは代金には換えられない大切な物だ。やすやすと薄汚れた ひったくり男に渡すものか・・・!

僕は本来、社会的弱者である筈のホームレスの人々を支援する立場にある。自分の職業が何であるかなど、ほんの一瞬、頭からぶっとんだ。しかし、力は僕の方が当然あり、状況が好転しはじめたことを意識すると、冷静に一分後の予定を頭の中で考え始めるから不思議だ。カバンを取り返したら、まず、説教をし、それから必要な手続きを・・・・。

そのときだった。別の男が僕の視界に入った。すまないが警察に連絡を・・・罪は罪として自覚させないことには、再び同じ罪を犯す。冷静な思考の僕が、ふいに現れた別の男の手に光る刃物を確認したとき、思わず目を見張った。奴には仲間もいたのだ。窃盗じゃないか! ぐい、とカバンを引っ張った僕の手を刃物がかすった。カバンから手が離れると、奴らは何処からか現れた車に乗り込み、人影一つ無い街角の向こう側へ消えていった。なんということだ。盗難車なのか、それとも最近の浮浪者の中には車を所持している者もいるのか・・・? 手の甲に滲んだ血は、涼香の唇のように赤い。情けない事に僕は。引っ張りかえされながらカバンごと振り回され、最後は転倒したときに膝から落ちた。僕は膝をついたまま、しばらく動けないで居た。

それは、ひったくりに合ったショックよりも、自分の手の甲から流れ落ちる赤い血と、あの日の晩に感じた涼香の唇のイメージを重ね合わせてしまったからだった。

「今日は涼香の15歳の誕生日なんだ。いつも冬彦さんには涼香の方から贈り物をしてばかりだけど、今日だけは、あたしが一番欲しいもの、頂戴ね」

中学生が欲しがるものって何だろうか。男ならゲームソフトだとか? でも、女の子が欲しがるもの・・・想像も出来ない。高価なものは困るが、一度くらいなら何か・・・・さえない頭をひねって考えていた、そのときだった。「じゃあ、早速だけど、今、貰ってもいい?」

そう、言うが早いか、涼香は僕の手を握り、こともあろうか右手の薬指にはめられた指輪を外しにかかった。あっ・・・・それは、彼女からの・・・・婚約指輪ってことで、渡された・・・・

「それは、駄目だよ。それだけは・・・・」

うつむいて僕の手だけを見ていた涼香は、ふいに顔を上げた。その目には、何を可笑しなことをいうの? とでも言いたげに、大人の僕をあざ笑うかのような奇妙な薄ら笑いを浮かべていた。

「指輪なんて、いらないの。冬彦さんが彼女から貰った指輪なんて」

涼香はそういうと、自分の目の高さに、つまむように指輪をかざし、数秒間停止したまま、目を閉じた。カラーン、と指輪が床を転がり落ちる音が狭い面談室に響き渡るのと、僕の手の甲に柔らかいものを感じるのと、ほぼ、同時だった。僕は その生温かさに思わずぎょっとして、目を凝らした。話をしている内に、いつの間にか周囲は暗くなっている。緊張感が高まる闇の中で くっきりと見えたものは、自分の手の甲に押し当てられた涼香の唇だったのだ。

僕は思わず涼香の手を払いのけた。こんなこと、許していい筈が無い。ほんの一瞬でも隙を与えた僕は専門家として失格だ。何を怖がっているのだろう、僕は・・・? 失職することか、それとも これまで気付かぬふりをしてきた涼香の僕への特別な想いか・・・? 彼女はまだ、子供じゃないか。しかも、僕のクライアントだ。

道端に座り込んだまま、僕は逃れられない現実をかみ締めていた。仕事だから関わる、そう割り切ることは間違っているのか? 歪み始めた関係を断ち切るには、どうすればいいのか・・・。

僕の手元には、小さな象のカタチをしたキーホルダーだけが残った。彼女とアフリカンサファリへ遊びに行ったとき、彼女が記念にと カバンに付けてくれたものだ。絶対に失してはならないものの一つだった。特に彼女の中では。

これだけが、残ったか・・・・。研修の発表は数日後に迫っている。僕は矢張り、氷のように冷たい人間らしい。こんな状況下でも、冷静に自己分析している自分に気付き、更に落ち込んだ。

紛失したデータも痛いが、カバンを引っ張った拍子にチェーンがちぎれ、この象だけが僕の元に残るというのも何だか複雑な心境だ。

キーホルダーの象・・・。それは僕の手の中に横たわっている。

彼女からも涼香からも永遠に逃れられないようで、僕には憂鬱だった。

 

続く

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本は友だち

2009-07-18 09:19:23 | 読書

今朝、毎日新聞の土曜日版を開くと、夏の読書、推薦図書特集が組まれていました。その中で、一面から二面記事にかけて紹介されいる 湊かなえさん。 『告白』で本屋大賞を受賞し、何処の書店へ行っても、彼女の分厚い本が平積されています。殺人事件を扱ったミステリー小説という紹介文を書店で見て、なんとなく、手に取ることはなく・・・・。私は一度も読んだ事がない湊かなえさんの本ですが、今朝の新聞を読んで、読んでみようかな~と思いました。ミステリーは敬遠する私が読みたいと思った理由・・・

昨日こそ、空想の世界はもう一つの自分の世界、本は何処へでも連れて行ってくれる というようなことを出勤前の早朝、急いで書いた短編中の短編!の中で主人公に言わせましたが、湊かなえさんも同じことをインタビュー記事で言っているからです。作家になる人は、当然でしょうが、30歳を過ぎて初めて小説を書いてみようかぁ・・・・と、書き始めて賞に応募したら、初挑戦で佳作に入選し、早々に認められたそうで、本人曰く、子供の頃から本を沢山読んでいたので、下地はあったのでしょう、ということ。特に子供の頃の読書体験って、大切だなぁと思いました。2歳の頃から絵本を私に定期的に与えていた母曰く、「夏休みの読書感想文も、本の最初と最後だけちょこっと読んで間を飛ばし、後ろの解説を読んで感想文を書くような子供は駄目よ」 結構、クラスの中に、こういうタイプはいましたね・・・・? 今だから言えますが??? 最後の行は、『面白かったです』で終わる感想文? 人から内容だけ聞いて、読んだような気分になるのではなく、自分で活字を読まなきゃ、想像しながら読まないので、全くの無意味なんです。今更ながら、当然のように本を与えてくれた母の教育方針に感謝です。

最後に私のお勧め・・・・私がわざわざ取り寄せて頂いて購入した本を紹介します。

川口雅幸 著 からくり夢時計

虹色ほたる~永遠の夏休み~ で有名な川口雅幸さんの二作目です。

夏休みに読むなら、虹色ほたるの方がいいでしょうね。夏休みに起こったお話ですから・・・・。 からくり夢時計は中盤から後半・・・そして最後まで目が離せなくなります。早くに母親を亡くし、父とお兄ちゃんに育てられた小学6年生の反抗期に突入手前くらいの男の子が主人公です。12歳年上のお兄ちゃんは、今では社会人。かつては賑やかだった商店街も今ではひっそりとして・・・・お兄ちゃんを鬼いちゃん、と呼ぶ主人公の男の子からみると、大手スーパーに就職したお兄ちゃんは商店街を・・・・時計屋さんであり、商店街を盛り上げようと会を開く父親を裏切ったかのように思えるのです。 過去にタイムスリップして、自分と同じ年齢のお兄ちゃんに出会うところから、どんどん面白くなります。あらゆる場面に、ラストで繋がっていくヒントが隠れています。特に鬼いちゃんの、それから おとうさんや、幼い頃に亡くしたおかあさんの深いふかい愛情を知る感動ファンタジーです。親子で楽しめますので、(きっとパパの方がはまると思いますが・・・・)是非とも親子で・・・お読みください。

 

すず

 

 

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虹 (短編小説)

2009-07-17 04:38:33 | Weblog

「入所時より出来るようになっているのですから、もっと自信を持ってください」

あたしは小さく頷いた。

 

この日の記録は ほぼ、白紙だった。

 

いつものように、一週間後、面談室へ入る。

そこには千夏、と名乗る女性がいた。

「地理に詳しいそうですね。私は世界中を旅したことがあります。学生の貧乏旅行でしたが・・・・」

あたしも!

思わず心の中で叫んだ。

勿論、身体が弱いので何処にも行ったことはない。両親がまだ元気だった頃、国内旅行を一度・・・・でも、旅行めぐりは本で出来る。本は一瞬で あたしの心ごと知らない世界へ連れて行ってくれる。外国も宇宙も何処へでも・・・・

「千夏さんも旅行が好きですか?」

あたしは思わず訊いていた。

千夏さんは、ぱっと明るい表情になった。

ここからあたしは、知らない内にお喋りしていた。

色々と・・・

行ったことはないけれど、あれは確か、本を読んだ晩だった。

夢で見たのだ。

スペースシャトルに あたしも乗ったときのこと!

 

「宇宙へ行ったの? そういえば、シャトル打ち上げ、延期の末、やっと打ち上げ成功してよかったね。私も宇宙から地球を眺めてみたいなぁ」

あたしは嬉しくなった。

夢と希望と あたしにとっては夢でみたことも あたしの世界で、本当のことなんだけど・・・本当なの?って疑うような表情が読み取れたら・・・・

あたしは固く心を閉ざす。

 

今日の記録には

数行しか書かれていなかった。

あんなにたくさん喋ったのに。

どうしてなのか、あたしには分からないまま、面談室を出た。

窓から見える虹!

大きくて、天まで届いている!

それはまるで・・・・あたしを宇宙へ誘っているみたい。

でも知っている。

虹は近付くと消えてしまうってこと。

あたし、まともでしょう?

狂ってなんかいない。

ただ、たくさんの人たちから奇妙なものをみるような目で見つめられると、とても居心地が悪くなるだけ。

でも、虹を見ていると、段々落ち着いてきた。

今夜はきっと虹を渡って天国でパパママに会える夢を見るんだ・・・。

あたしの話、いっぱい聞いてね!

おやすみなさい。

 

おわり

 

 

 

すべてフィクションです!

すず

 

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2009-07-16 06:18:49 | Weblog

昨日は午後になり雨が降り出しました。

母が呼ぶので何かと思い、窓際へいってみると

大きな、お~きな虹です!

こんなに大きくて、はっきりと見える欠けたところがない虹を見るのは、

家族でオーストラリアで見た虹以来です!

今、何時かね・・・? と母が言うので、時計をみると、

夕刻7時半でした。

この時刻にしては周囲は明るくて、

驚きました。

天からのプレゼントですね。

 

すず

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企業人事ご担当者セミナー

2009-07-14 05:58:59 | Weblog

先週、福岡市吉塚合同庁舎 (吉塚駅から歩いて3分の交通の便のよさ!)で行われた研修に二日間、参加しました。そのときに、「持ち帰ってください」と渡された 「企業人事ご担当者セミナー開催のお知らせ」参加資格は 「企業の人事担当者」のみです。

昨日、施設の所長に 持ち帰ってくださいといわれたので・・・と、お見せしました。

「これは、我々は参加資格がありませんね・・・・」

「たとえば前の職場にファックスで流しても大丈夫でしょうか?」

「世間一般に広く公開されているものなので、良いと思います」

 

・・・・・ということで、ここに紹介します。

締め切りは今月16日なので、興味のある方はお急ぎください。

7月27日(月)、28日(火)開催です。

大妻女子大学教授 小川 浩氏が 「知的障害者・精神障害者のある人の理解力」について講演するそうです。

翌日は、演習です。

法律が改定され、ハローワークの指導も段々厳しくなっているでしょう?

突然雇用しなさいといわれても、どう対応してよいか、困惑する・・・とならないためにも、こういうセミナーがあるのなら、参加してみたい、という人事担当者が多いと思います。

 

お問い合わせ先は・・・

 福岡県福祉労働部労働局新雇用開発課
〒812-8577 福岡市博多区東公園7番7号 TEL 092-643-3593

 

 

 

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聞きたかったこと

2009-07-13 06:08:52 | Weblog

話の流れで、話題は『福祉:障がい者雇用』に。

(生協の雑誌、『クリム』 読んでいます。毎回、『障がい者』について特集記事がありますね!)

そこで、一番聞いてみたかったことを聞いてみました。

「以前、メールで 知的障害者を雇用していると聞きましたが、例えば どのような仕事をしているのですか?」

興味ありますよね・・・・?

身体の方がパソコン入力というのは、私が大学生の頃のアルバイト先でもありました。

知的障害者の方がスーパーで働くときは?

実際に雇用されている部署を聞いてみたい、

・・・・で、聞けました。

「例えば、箱で入荷される きゅうりを3本に袋詰めして、ガチャン!と機械にかける・・・・とか」

おお~~!

これは、青果さんですね。

とあるスーパーでも野菜は箱で届きます!

では、早速・・・とあるでも始められますね、と気持ちが明るくなりました。

 

他で聞いた話ですが、ハロディの社長は障害者雇用に積極的で、今、自分が働いている施設からも、雇用されたそうです。

従業員数に対して、何パーセント、障害者を雇用しなければならない、と決まっているので、雇用率が低い企業はハローワークから 「お宅は・・・・」と指導を受けることに。

昨日の選挙結果を見ていて、思いましたが、弱者を温かく支援する政治と企業じゃなきゃ・・・・ね。難しい事は、分からない私だけど、今のままで良いとは誰も思っていないとく事だけは、昨日の選挙結果から分かります。幼い子供でも・・・。

 

「数日の研修で、とりあえず、障害者を受け入れる、ということもできます。遠目でみるだけではなく、なんとなく障害者と働くって、こういう感じ、何も健常者と大きな違いはないかも?と現場スタッフも上司も良い経験をできるでしょう」

「トライアル雇用もあります。これは3ヶ月。一ヶ月につき、助成金が4万円。合計12万円が企業に政府から支払われます。 3ヵ月後、そのまま雇用してもよいし、ここで無理だと思ったら、雇用しない、とすることもできます。トライアル後はパート採用が多いようです」

突然 こんなお話をふられても、現場責任者は特に 戸惑うだけかもしれませんから、ここに書きました。

 

さくらで働かせていただいていた頃・・・

毎日が・・・生きるということ そのものが悩みと葛藤と自己選択の連続で、

『社会学だよなぁ・・・・ここって、最高の社会学の実践現場』

それこそ、10年ぶりくらいに日本で働くことになったとき、そう思って適応しようと努力しました。いきなり初日に 「やり直してくれて、ありがとうございます」

と お礼を述べて。本来は傷付きやすい私の精神を鍛えてくれた人に感謝しています。

当時の上司、とくに南副店長と西村チーフが良く分かっている、ということが その日の内にプラットホームで分かったので、安心して働けたのかもしれません。

日配は、棚の一番奥に新しい日付けの商品を並べるのではなく、下に重ねて並べるんですよ。説明されないと、分からないですよね~」

何も言わないのに、見ていたんだ~副店長!

隣にいた西村チーフも、苦笑いしていました。

観察力がある上司達・・・すなわち、良く従業員を理解してくれる上司。

安心して働く第一条件かもしれません。

 

障害者の人とも実際に接してみなければ、

働いてみなければ、想像もつかないかもしれませんが、

まずは研修生を受け入れることから・・・・。

帰国後、ずたずたに傷付いて疲れ果てていた私を社会復帰させることに成功した職場だから・・・と期待しちゃ駄目?

もし、何処かの店舗に鈴木すず子が現れたら・・・・

言いたいことは、上記です^^

 

もう一つ・・・・

障害者雇用率が日本一の企業は、何処だと思いますか?

ユニクロだそうです。全従業員の7%だとか!!

素晴らしいでしょ?

各店舗に一人はいるという計算だそうです。

ユニクロは業績を伸ばしています。

従業員を大切にする企業が伸びていく。

ここまで読んで下さって、ありがとうございました。

 

すず

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週末

2009-07-12 07:07:07 | Weblog

C店長と岳さんにお会いしたのは先週の土曜日。

もう、一週間が過ぎました!

この間にも市外で2日間の研修があったりして、バタバタッ・・・・

一週間が逃げ去ったかのような忙しさでした。

日曜日には救急車事件もあったりして

週末の最後の最後まで気が抜けなかったっけ・・・・

そういうわけで、昨日は雨という天候の悪さも理由の一つですが、心身ともに疲れていたので、一日家の中で過ごしました。やっと体力気力回復できたかなって感じです。肩と首のこりは直りませんが、やきとりじいさん体操でも、あとでやってみるとして・・・?(検索すれば、You tubeでみることができます。踊りながらダイエット。興味がある方は、どうぞ!)

アメーバブログでネットサーフィンしていると、介護日記なるものが多数ありました。頑張っているんだな・・・と思うと同時に日報に書くような具体的な内容なので、驚きました。日本はブログ大国で、3人に一人はブログを書いている時代です。個人のサイトなので、心配するほど人は見てはいないものですが・・・。

1時に先週日曜日に観ることができなかった(救急車のため)天地人の再放送を観ました。その後は中々手に取ることが出来なかった通人教育の勉強。99年に卒業してから随分経ちますが、あの頃に英語で学んだ懐かしい名前も参考文献として出てきます。M..J.Lambertなどがそうです。テキストを読んでいても、個人の支援に重点を置いている日本のソーシャルワークと利用者を含む周辺を総合的に支援する欧米型との違いが分かるな・・・と。でも、先週日曜日の研修で知った事ですが、日本でも一部、進んでいる所はかなり進んでいるのです! これは新発見でした。

夕食のあとは・・・

母と二人、ひたすらテレビのお守りです。「青春リアル」初めて観ましたが、20名がネットの書き込みを通してトピックを立て、3ヶ月間、意見を交換するというもの。国土交通省の官僚30歳もいれば、26歳のトラック運転手もいる。ひきこもりの女性や3児の母など様々。それぞれをNHKスタッフが取材し、これまでにテレビ放映されてきたようで、お互いの生の姿はテレビを通してみることができる。直接会った事は、一度もないけれど・・・・。次回はそのメンバーがNHKに集まるのだとか。第二期も始まるようで、ネットの問題点ばかり浮き彫りにされる中、NHKも面白い企画を考えたなぁ・・・と思いながら観ていました。社会学者が最後にコメントをしていました。言葉だけによるコミュニケーションの難しさ。誤解も多い。でも、両親を自殺で19歳のときに亡くし、心を開いて相談できる相手が居なかったという派遣切りにあった25歳の男性は、最初のネットのやりとりでこそ、「甘い。仕事を選んでいるからじゃないですか?」など、私でも、ちょっとキツイなぁ・・・・という書き込みもあり・・・・で、過去を語る内に書き込みも批判から 励まし、共感へと段々変わっていき・・・・就職できたのです! 

「これまでは他人に興味が無かった。でも、相談できる相手が居ることを知った。就職活動も励ましがあって頑張れた。今は、人間に興味を持っている」

印象に残る感想です。ネットも使い方次第で、いいことあるじゃない! 救われた! 本当に感動的なラストでした。

 

私と岳さんとC店長も、最初はお互いを全く知らず、ネット上のお付き合い。

ネットが無ければ、まず、知り合う事はなかった空の上の人達です。私はスーパーに勤めていたとはいっても、時間給だし、お二人は管理職。自分の上司達から仕事上の相談にメールで乗ってもらうなんて、よほど部下のことを考える人でないと、まず、ないでしょう。(一部、「とある」で ありました。本当にお世話になりました!) 

ネットは使い方次第・・・かもしれません。

今回、お会いしたら、これを聞いてみたい!ということがあり、でも、こちらからは聞けないだろうから・・・と思っていたことがありました。

そのお話は次回か、その次に回して・・・・

青春リアルは視聴者もネットから手紙(メール)を送って意見を言えるようです。あとで、実際にアクセスしてみようか・・・と思っています。正式なアドレスは覚えていませんが、検索すれば出てくるだろうから・・・。

この番組の後、アニメがあり、佐野元春ソングライターズがあり、私が大好きなオフコース・・・小田和正さんがゲスト。曲を最初に書き、詩はあとで書くというのが意外でした。あの心に残る詩。 詩が最初で、メロディーを後からつけるのだと思い込んでいた私です。その方が簡単そうだから。

言葉にならない

改めて聴いてみようと思いました。深夜だから、昨夜は聴いていないので、今日にでも?

深夜0時に始まる会社の☆!星 (ところで、先日、県庁の星が放送されましたね~。一度、観たので観ませんでしたが、南副店長を思い出した事は言うまでもありません

続きは明日・・・・

 

すず

 

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驚いたぁ!

2009-07-11 09:04:23 | Weblog

前回の記事で、「すずさんのサインに興味津々」というコメントを頂きましたので、ここで披露いたしましょう。

これです!

   

 鈴木すず子  ←(似顔絵付き)

でも、何故か似顔絵は矢木さんみたい。

 

まあ・・・・

実際には、ひらがなで 著者名を書いたのですが・・・

決して筆字ではなくてですね~

「とある街のとあるスーパー物語」の本に戸惑いつつもサインをした私・・・・。

心底ほっとしたのもつかの間・・・・・

岳さんが取り出したものは・・・・

2007年1月25日に発売された 「両手いっぱいにシドニー」でした!

こちらの方が問屋と取引があるので、3つの書店には すんなり並んだんですよね・・・。

ブッククエスト(地元にある本店)に5冊だったと思います。

前の職場に近いイオンの中にある書店・・・何ていう名前だったっけ?あちらは7冊入荷。実際に並んだかは未確認。

そして熊本市内にあるリブロ・・・そこでは出版社の地元作家を紹介するブックフェアがあったので。

計三箇所。間を通さずに出版社から直接書店に置いてもらうとなると、断られるケースが多いです。紀伊国屋 博多本店さまは、まさにキセキ☆ですね!

 

ところで、この本。

発売から一年が経過するころ、出版社が倒産し、初版500冊の残った在庫は作者が買い取るか、買い取らない場合は廃棄処分になるか、のいずれかでした。

私は買い取らず、約300冊の在庫は廃棄に。

アマゾンなどのネット販売を中心に世に出回ったのは、自分が最初に買い取った100冊分(内、50冊は作者へ献本・・・といっても、莫大な制作費を払っているから当然”!ですが)を除くと、100冊前後だろうと思います。

岳さんは、そのうちの一冊を持っているということに。

私が驚いた理由は、この本・・・・もう、発売から2年半が経過していて、本の業界では お古。

新作でも書店にはヒット作以外は二週間程度しか置かれません。

その一方で、発売当初、ヤフー、アマゾン、紀伊国屋、楽天しかネット書店でも取り扱っていなかったのですが、今はTSUTAYAや生協さまも(笑^^)ネット書店に登録して下さっていて、なるほど・・・岳さん情報のとおり、検索すれば、凄い数に・・・・!

でも、何処も、「入荷不可」 「在庫がありません」

という表示。そりゃ、そうでしょう!!出版社は倒産したのだから。

どうやって手に入れられたのですか~?と お聞きしても、

「方法があるんです」

でも、その方法とやらは、教えて頂けませんでした・・・・。

ネットオークションくらいしか、私には思いつきません。

 

さてっと・・・。 この懐かしい~本には、英語でサインというよりは、名前を書きました。シドニーだから。

いつか有名になったら、これが初期の作品のサインなのね・・・となりますよ」

と、C店 店長。

矢木さんも 「いつか鈴木さんが芥川賞を取ったら・・・・」とドリームジャンボ宝くじに当たるよりも難しい夢を一瞬見るようなコメントをしてくださったっけ。

   岸辺さんも含め、三人で休憩室から階段を降りながら、天を仰いだ?のよねぇ・・・・。

楽しい夢です・・・・・。

南ちゃんが「嫁も面白がって読んでましたよ~続編が出るのを楽しみにしていますから」と嬉しいコメントをして下さったっけ。とあるの続編は残念ながら出ませんでしたが・・・・。(これは、初版の売り上げが伸びなかったからですが)

書き続ければ、いつの日か あの編集長が認めてくれる日がくるかも?しれません。

でも、編集長って今、おいくつなんだろう? あと30年、生きていて下さるかしら?

私はゆったりと生きていますから、遅咲きなの。 (花よりケーキを好む所が、まだ子供の精神・・・)

「自分の知り合いで、まともな名前で検索したら、ずらずら~っと出てくるのは すずさんが一番多い」

と、岳さんから聞いたので、早速 試してみると・・・・

たくさんのネット書店の他、次々ページを捲って、8ページ目くらいまで見たときだったっけ・・・。あれ? このサイトは英語だ!

オーストラリア国立図書館にも置かれていることを今回の検索で初めて!知りました!英語です!! 当然だけど。 書籍名はローマ字!

シドニーにある日本領事館に「とある」は2冊、献本しましたよ。

パスポートを紛失したので、あそこへ手続きをするために行った際、インタビューを受けた?とき、とっさの思いつきで。

でも、シドニーの本の方は在庫もないし・・・どうやって国立図書館に置かれることになったのでしょう? とても不思議です。結局、私の地元である、とある市内8箇所の図書館に「とある街のスーパーを置くことが出来ます」と前向きなメールをくれた教育委員会の担当者は、置いては下さらなかったのに。

図書館のパソコンで検索しても、「ない」んですもん。直接、お会いしたこともないし、図書館は書店ではないから、まっ、いいか、で終わりましたが・・・・。

献本で無い限り、図書館に置くのも簡単ではないので、遠く離れたオーストラリアに自分の本が置いてある!ということに、驚きと共に深く感動しました。

もし、何方か国立図書館に献本して下さったのなら・・・どうもありがとう。

シドニー関連の本として、図書館の担当者が購入して置いて下さったのなら・・・オーストラリアさん、これまた感謝致します。何といっても国立図書館ですから。

再びオーストラリアへ行ったときは、訪ねてみます。

日本の図書館にも置かれていない本が 第二の故郷、オーストラリアにあるってだけで、わくわくします。しかも入手不可なレア本。

忘れていた本を岳さんに見せて頂いて、

お陰ざまで 私が知らないところで・・・しかも海を越えて、人の目に触れているかもしれないことを知り、じわじわ~っと感激が。

サインして下さいってひとことがなければ、知らずにいたこと。

おっかな びっくりでしたが、ありがとうございました。

 

すず

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サイン下さい!

2009-07-10 05:54:35 | Weblog

今回、お二人にお会いして、楽しい時間を過ごさせて頂いたわけですが・・・

一番ぎくっとしたのは、岳さんが本を取り出され、

「サイン下さい!」

え?

サイン!?

字が汚いから嫌ですが・・・・

 

・・・・・とまあ、そういう風に説明すると、

逃れられるものなら、逃れたいっって心理が・・・

「即売会をやったんでしょう? そのとき、サインをしませんでしたか?」

と、聞かれましたぁ。

どうして、そんなことをご存知で?

ブログで即売会をしま~す!と書きましたが、昨年4月のこと。

住所が書いてあったので、消した記事の筈。

12月にも第二回の即売会をしましたが、あの時は、即売会というよりは、同じ出版社から出た本の展示会と読んだほうが妥当なような・・・あとは、絵本の読み聞かせ会ってところかしら。

第一回目のとき、一人で二冊も購入して下さった地元の方がいらっしゃいました。ご夫婦で来られて写真も一緒に撮影。

でも、本はビニールに入れられているので、サインは何方も思いつかなかった?私も考えもしなかったですね・・・・。

本当は、とあるの本にサインしたこと・・・実はあります。父の職場の同僚が「娘さんが書くものは面白い。ファンです!本になったら、教えて欲しい、必ず買うから。今回の本にはサインをして欲しい」

と、頼まれたのだといい、サインさせていただきましたっけ・・・・。その方も岳さんのように職場の方に父に代わって本の宣伝をして下さったのです。本当に有難いことです。

お食事中は、言いませんでしたが、(サインの歴史?について)ひらがなで、いいですか?と聞き、急いで書きました。

一先ず、ほっとしました・・・・・!

 

ところがですね~

これだけでは終わらなかったのです!

もっと!驚くことが、このあと すぐに・・・・

続きは次回ってことで。

 

それではみなさん。

今日も一日、お仕事など頑張って下さいね。

 

すず

 

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