沖縄は6月23日、沖縄戦戦没者の霊を慰める「慰霊の日」を迎え、平和記念公園で「沖縄全戦没者追悼式」が挙行されました報道に接し、県民の4人に1人が
犠牲になられましたことを伺い、多くのみ霊のご冥福を心からお祈り申し上げております。 合掌
私は、平成15年度・16年度の「千葉県南方諸地域戦没者追悼式」に参列、千葉県戦没者の諸霊に誠を捧げ、慰霊戦跡巡拝をするとともに、復興めざましい
沖縄の現状を知る機会をいただきました。
その折りに千葉県ご出身の大田實中将に思いを強くいたしました。
先ず、海軍慰霊塔 (写真) の下にある巨大な「旧海軍司令部壕」は昭和19年8月より僅か3ヶ月で鍬や鶴嘴で掘った事に驚き
深き壕闇(くら)き底より今もなほ聞こゆるごとし鶴嘴の音
と詠みました歌を、月1回発行の日本遺族通信「九段短歌」へ投稿いたしましたところ、本日、日本遺族通信 6月号が届き、九段短歌に掲載していただき沖縄巡拝の日に
思いをいたしました。
大田中将を偲んで詠んだ私の歌 沖縄の県民守り命果てし大田中将郷土の誇り 昭和48年大田中将の故郷千葉県長柄町からツツジ500本が移植されている。
改めて「自決」の言葉思ひたり歴史の重みまざまざとして
最期を遂げた 司令官室(写真)の壁面には
大君の御はたのもとに死してこそ人と生まれし甲斐ぞありけり と言う大田中将の歌が鮮やかに残されていました。
「沖縄慰霊の日」に際し悲惨な戦争は絶対に繰り返してはならないと強く願う遺族の一人として黙祷を捧げました。