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日本遺族通信 平成22年12月15日号 遺書と九段短歌

2010年12月23日 12時17分11秒 | 日本遺族通信


          
                      平成22年12月 靖国神社社頭に掲示された遺書
                         大阪市出身 海軍飛行兵長 硲  榮次 様 (19歳)
                         昭和18年12月28日 ビスマルク群島方面にて戦死 合掌

「立派な死を遂げます」 とお母様に宛てた 「遺書」 をご紹介させていただきます。
     大空に生き
       大空に死す
         これ男子の本懐なり
最后に一同様の御壮健をお祈り致します。
母上様                                     榮次より
とてもお若い青年の 「遺書」 を拝読致し、残念  の他言葉がございません。合掌

12月16日に行われました「全国戦没者遺族大会」に参加しましたおりの下記 ↓ 決議事項を真剣に受け止め、戦争の悲惨さを後世に語り継いで参りたく気持ちを新たに致しました。
  1.世界の恒久平和を目指し、戦争の悲惨さを戦後世代に語り継ぐこと。
  2.総理、閣僚などの靖国神社参拝を推進すること。
  3.国立の戦没者追悼施設新設構想を断固阻止すること。
  4.慰霊有効親善事業の充実、急務である遺骨帰還事業などを拡充強化すること。
  5.戦後政治を総括し、真の保守政治の回帰に努めること。 など他8項目

今号にも全国から鎮魂の歌が寄せられましたのでご紹介させて頂きます。
お目を通して頂けますれば幸に存じます。
   浅かりし夫に仕へし日もわづか顧み佇む君恋しさに         角田市 妻
   靖國の鳥居くぐりてしみじみと父に会へしか逝きたる母よ      甲州市 遺児
   比島よりの夫の手紙を読みをればこんなにも吾を思ひくれしかと  御前崎市 妻
   戦争の哀しき歴史思ひつつラバウル湾を一人散歩す       富士吉田市 遺児
   転進の父はいづこの島にをるらん横須賀気付のたよりの届く       青森県 遺児
   軍服の叔父に抱かれし幼き日写真を見れば涙あふれる             青森市 遺族
   悲しきは帰らぬ父を待ちて居し親子四人の終戦忌めぐり       大阪市 遺児
   国難に殉ぜし兵らの御遺骨は今も恋ふらむ祖国の土を        静岡市 遺族
   黄金なす瑞穂の重き豊の秋日本の米を御霊に献ず          篠山市 遺児
   父恋ひて六十五年母姉も疾うに逝きわが黒髪も失せり       名古屋市 遺児
   彼岸会に野菊手折りて父の墓三十一歳に戦死給ふ         うきは市 遺児
   戦死者の妻の現況調査しぬみなみな逝きて身辺寒し         常滑市 妻

この度は私の歌を紹介できませんが、11月の紙面ですでに年間10回の掲載をしていただきました。
22年度1年間に掲載されました回数を調べましたら 10回 3名、 9回 2名、 8回 1名でした。
中でも 年間8回の掲載 のお方は、 常滑市の妻 の立場のお方でした。
卒寿を迎えてお出でのことと思いますが、お元気なお姿を拝察させていただきとても嬉しく存じました。 

コメント (2)
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