平成28年3月 靖国神社社頭に掲示されました遺書 合掌
この度はお父様が1年生の長女の芳子ちゃまに送られたお手紙でした。
まだ小学校1年生の芳子ちゃまに小さい妹、弟の面倒を託したお父様のお気持ちはいかばかりだった事でしょう。
今年は傘寿になられます芳子様、お元気でお幸せな日々をお過ごしの御事と拝察申し上げております。
選者 三井勝生先生のお言葉(ご紹介)
仕女(靖國神社では巫女のことを仕女と言ふ)の教育は如何かと、質問がありました。
1.この新人仕女には、AとBの仕女が当たり、この新人仕女には、CとDの仕女が当たるといふ具合に、仕女に責任をもたす。
2.舞と琴は、表に従ひ先生について習ふ。
3.靖國神社の事は、宮司、権宮司から全体の事項、私の現職中、死者即神の生命体であることを、徹底指導。
部長より各課の重要政策を。
4.茶道は、洗心亭にて、2年目から1ヶ年必須で先生から学ぶ。
九段短歌について
先月2月号は紙面の都合にて九段短歌が休載にとても淋しく存じました。
3月号は如何かと 到着を心待ちにしておりましたところ、おかげさまで九段短歌に掲載を頂きました。
九段短歌は悲しい歌ですが、全国から寄せられました12名のお方の歌を紹介させて頂きます。
お目を通して頂けましたら幸いに存じます。
「帰りませう」こだまの渡るペリリューをふるさととせし戦死の父よ 青森県 田中恭子様
代表し献花の我に夕日さす山雨の塔に平和を願ひ 甲州市 遺児男性
戦死者の慰霊にいつも参加してやがて賛美とならぬを願ふ 富士吉田市 遺児男性
シベリアの収骨の記憶消ゆるなし兵の眼窩(がんか)と真赤な紅葉 出雲市 妻
「わたしの父ちゃんはどうしてゐないの」妹の作文 涙にくもる 上田市 遺児女性
吾復員父母の姿も年重ね兄激戦に国に捧げし 京都市 遺族男性
戦争の話聴く都度胸を射す母の悲しみ再び思ふ 呉市 遺児女性
命日に遺影を眺めつ読経するつつがなき身を謝して暮せり 江南市 遺児女性
父恋ひの遺児らこれから願ふこと英霊顕彰そして健康 甲府市 遺児男性
安保法絶対反対居るけれど散りし軍人今何を語るか 佐世保市 「鳥海」艦長ご子息様
この年も父に逢ひたし初詣で願ひをこめて静かに祈る 大阪市 遺児女性
病室にかすかにもれる叔母の声「海軍がねェ~」と九十七歳逝く 千葉市 私
この度、「鳥海」艦長ご子息様のお歌を拝読出来ましたこと、お元気にお過ごしのお姿に安堵致しました。
私の歌は、戦死の父の妹の逝去ですが、父の戦死を最初にして、叔母が最後に3男3女の兄姉妹全員が亡くなりました。
最後までご覧頂きまして有り難うございました。