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奈良だよりのご紹介 -37-

2018年01月13日 15時37分39秒 | 奈良だより

 奈良の前田様から貴重な「雪の明日香」について詳しい説明と素敵なお写真を  頂きましたので早速ご紹介させて頂きます。

「メールに頂きましたお言葉より」
今日は、今年初めて国中(くんなか)に雪が積もりました。
国中とは奈良盆地のことで、大和の地域区分の歴史的名称のことで、古くから国中と称してきました。
国中という地域名称は、山梨県の甲府盆地や新潟県佐渡島などにおいても使われているようですが、最も歴史の古い国中は大和の国中といわれています。」
ちなみに、明日香や橿原は国中の南端に位置します。
国中に対して、生駒・金剛山地を「西山中」、大和高原を「東山中」、宇陀山地を「奥」、吉野山地を「南山」、呼び習わしてきました。
朝から友達がラインで、雪が積もってるよ、と知らせてくれました。朝ご飯も食べずに飛び出し、明日香に向かいました。
まず、高松塚古墳(写真①)に行きました。
墳丘は改修されたもので、中の壁画はありません。次に稲渕の棚田(写真③)に向かい、明日香川に架かる勧請綱(写真④)を見ました。
この綱は稲渕の地域に悪霊が入ってくるのを防ぐもので、稲渕の地区は男綱で男性性器を模したものを、藁で作ります。
毎年正月の成人の日の前日の日曜日に神式の神事で執り行われます。
稲渕から更に上流の栢森地区では、女綱の勧請綱を明日香川に架けて悪霊の侵入を防ぎます。
栢森の綱は女性性器を模したものを藁で作り、こちらは仏式で神事を行います。(写真なし)
都塚古墳(写真⑤)は3年前の8月に発掘調査がされ、日本のピラミッド?と騒がれた古墳で、今は静かに眠っています。
都塚古墳では正月元旦に、金の鳥が鳴くと言い伝えがあり、別名金鳥塚ともいわれています。
石舞台古墳(写真⑥)は早く雪が溶けたようで、雪が降りしきっているのに石の上は雪がありませんでした。
八釣山(写真⑦)「八釣山木立も見えず降りまがふ雪にうぐつく朝楽しも」万葉集巻三(262)を思い浮かべてください。
飛鳥寺(写真⑧)本堂に雪が積もっていました。
入鹿の首塚(写真⑨)飛鳥寺の西方、槻木の広場付近と言われるところに、自分の邸宅があったと言われる甘樫丘を背景に建っています。真神原(写真⑩)「大口の真神が原に降る雪はいたくな降りそ家もあらなくに」万葉集巻八(1636)天武・持統天皇陵(写真⑪)明日香を方々回って、帰り道の最後に立ち寄りましたので、雪が殆ど溶けていました。
回った順番では二番目ですが、漏らしていましたので最後に畝傍山遠望(写真②)を入れました。

国中でこんなに雪が積もるのは珍しく、「吾が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後」と詠んだ天武天皇の気持ちがよく解かります。

                   高松塚古墳                                     稲 渕 の 棚 田

         明日香川に架かる勧請綱稲渕の棚田                    ピラミッド型?発掘調査で話題を呼んだ都塚古墳

                石 舞 台 古 墳                                     八 釣 の 集 落

            飛鳥寺の西方の曽我入鹿の首塚                          天武・持統天皇陵


                  雪 の 真 神 原                                    明日香から畝傍山遠望
コメント (2)
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