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日本遺族通信 平成19年4月15日号の遺書と九段短歌

2007年04月30日 12時48分15秒 | 日本遺族通信

       
                        4月靖国神社社頭に掲示された遺書
   
4月の「愛しきものへ」は、広島県出身の24歳のお方の遺書でした。
時代とは言え、命の大切さを真剣に受け止めながら家族への最後の手紙を書かれたお気持ちに言葉がありません程に残念に存じました。
今号にも全国から13名の方の哀悼の歌が寄せられましたのでご一読いただければ幸いでございます。

   聖戦を信じて征きし夫なり今の平和を如何に想はむ         浜松市  女性
   なごやかな観光バスの老人会戦死の父の姿重ねむ          鳥取県  女性
   終電の遠のく明りよ夫征きし宇品港の漁火のごと          横手市  女性
   父の墓標清めればかすか風に乗り「海ゆかば」の歌聞こゆる朝   十和田市  女性
   束の間の面会終へて宿に着く兵舎の明り哀しく灯る         大阪市   女性
   いづくにか父の聴くらむ南方の戦地の丘に唱ふふるさと       青森県   女性
   シベリアを訪ふすべもなく父恋しい哀しみ持ちて年重ねをり     大阪市   女性
   母さんと今際に呼びし戦友の顔ありありと時を縮めて        長野県   男性
   夜半目覚め犬の遠吠え聞きゐたり明日荼毘に付す兵百柱          出雲市   女性
   今もなほ比島の沖に水漬きゐむ夫のみ骨は拾ふすべなし          諫早市   女性
   父たちの「ラバウル小唄」母たちの平和の願ひを歌ひ継ぎゆかむ   名古屋市  女性
   60余年永く祀られ靖国にねむりし兄よ明日は行くなり        京都市  男性
   無念にも戦死の公報握りゐし若き日の母眼裏にあり          千葉市   私

コメント (2)
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