赤カブにミカンを描かせていただきました。
先日(1.18)の教室です。
私なりのテーマは二つ。
一つはそれぞれの存在感をどう表現するか、
もう一つは全体の色の配置です。
前者については、モチーフ本体の形状や質感のほか、
それに付帯する茎や葉に特に留意しました。
カブの茎の伸び方やミカンの葉っぱの付き方です。
後者の全体の色の配置は、
絵を描く際、色を乗せる前段階で“構想”すべき大事なものだと自分は思っています。
今回のような静物画の場合、敷物とバックの色をどうするかです。
教室では敷物の色が上掲の絵のバックの色合い(コバルトグリーンぽい)になっていましたが、
この色を活かしてバックで使わせていただき、
敷物はブルー系でやや濃いめの色にしてみました。
こんな色の組み合わせもあっていいかな、というところであります。
それぞれのカブ、ミカンの立体感と表面の微妙な変化、それぞれの茎、葉っぱの微妙な変化も見事に描かれていると思います。
作者の作品を見ていつも感じるのですが、野菜、果物、竹籠、敷物布などの材質をうまく描き分ける技術、練習の賜物なのだと思います。
勿論、説明にある存在感の表現や全体の色の配置に配慮・工夫しているのは感じました。
以前菜園で作っていた赤かぶ、また挑戦しようかと思います。