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久々に半切大の大きい書に向かいあっています。
本阿弥切古今集を拡大・臨書したものです。
こと尓い帝ヽい者ぬ者可利曾み那せ可八 し多尓可よ日てこ悲し幾もの越
ことにいでていはぬばかりぞみなせかは したにかよいてこひしきものを
言に出でて言はぬばかりぞ水無瀬川 下に通ひて恋しきものを
本阿弥切古今集から 友則
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書
自分が持っている本阿弥切の教本は、高木厚人先生の大字かな関連の教本のほか
「本阿弥切」(原色かな手本1)(2016.02.29付 拙ブログをご参照下さい)
「本阿弥古今集」(かな古典の学び方9 高木聖鶴編)の二冊です。
この中から、恋歌数首をアップしていきたいと思います。
私としては、ルノアールの絵に挑戦、の気分でもあります。
高木厚人先生によりますと、本阿弥切の特徴としては
①線の太細の切り替えが鮮やかで、曲直の変化が際立っていること
②一字を書ききってから次の字へ進み、字形がはっきりとしており、密度感がある
③幅が広い文字が多用されており堂々として見える
④起筆でしっかり筆を立ちメリハリが感じられる
⑤太い線でも筆が立ち、線がもたつかない
とあります。
これらの特徴を活かした練習ということになりますが、どの一つをとっても容易なことではありません。
でも何事もチャレンジであります。
本歌は濃淡、太細の差がはっきりした書です。
特に右下部分の力強さというか勢い、これぞ本阿弥切の見せ場という感じです。
その“みなせがわ(水無瀬川)”は、地下の伏流水(心の奥深いところで通いあう、も)の意だけでなく、
“下”にかかる(正規の?)枕詞でもあるようです。
歌としては枕詞に過ぎなくとも、書としては見せ場になる、いやいや、そこには深い意味もこめられている・・・
こんなことも、この書を書きながら考えさせられたことでした。
本阿弥切古今集を拡大・臨書したものです。
こと尓い帝ヽい者ぬ者可利曾み那せ可八 し多尓可よ日てこ悲し幾もの越
ことにいでていはぬばかりぞみなせかは したにかよいてこひしきものを
言に出でて言はぬばかりぞ水無瀬川 下に通ひて恋しきものを
本阿弥切古今集から 友則
原本(縦16.7cm 2行書き)を半切(同135cm)に拡大・臨書
自分が持っている本阿弥切の教本は、高木厚人先生の大字かな関連の教本のほか
「本阿弥切」(原色かな手本1)(2016.02.29付 拙ブログをご参照下さい)
「本阿弥古今集」(かな古典の学び方9 高木聖鶴編)の二冊です。
この中から、恋歌数首をアップしていきたいと思います。
私としては、ルノアールの絵に挑戦、の気分でもあります。
高木厚人先生によりますと、本阿弥切の特徴としては
①線の太細の切り替えが鮮やかで、曲直の変化が際立っていること
②一字を書ききってから次の字へ進み、字形がはっきりとしており、密度感がある
③幅が広い文字が多用されており堂々として見える
④起筆でしっかり筆を立ちメリハリが感じられる
⑤太い線でも筆が立ち、線がもたつかない
とあります。
これらの特徴を活かした練習ということになりますが、どの一つをとっても容易なことではありません。
でも何事もチャレンジであります。
本歌は濃淡、太細の差がはっきりした書です。
特に右下部分の力強さというか勢い、これぞ本阿弥切の見せ場という感じです。
その“みなせがわ(水無瀬川)”は、地下の伏流水(心の奥深いところで通いあう、も)の意だけでなく、
“下”にかかる(正規の?)枕詞でもあるようです。
歌としては枕詞に過ぎなくとも、書としては見せ場になる、いやいや、そこには深い意味もこめられている・・・
こんなことも、この書を書きながら考えさせられたことでした。