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正月明け早々の1月12日に、
今年初めてとなる教室(新百合絵画研究会 小玉精子先生)が開かれました。
七福神のひとつ 布袋さんを描かせていただきました。
モチーフは3か所にご準備いただいていましたが
そのうちの1か所に赤い達磨さん主役のところがあり、
この布袋さんはそこでの脇役としておいてありました。
大きさは達磨さんの半分弱、地味ではありますが何ともいえない味わいを感じました。
布袋さん本体は金属製でほぼ同一色、濃淡だけの世界にも見えます。
“そうだ!鉛筆画でいってみよう”と最初から決めてかかりました。
主に鉛筆(10B)で濃淡を描き、色は最後に乗せるという手法で
かって「いずこの国かの仏さま」(2018.9.24付 拙ブログ)で描いた時と同じです。
特に意を用いましたのは二つ。
一つは、鉛筆で金属ものを描くときの特性です。
中でも球体の表現には結構神経を使いました。
布製の袋や太鼓腹などで、この絵の主題ともいえます。
また金属独特の光は鈍い抑えた光といいましょうか、
やかん等のように強烈なものではないけど、
さりとて木製とはやはり違うようです。
もう一つは、いうまでもなく布袋さんの穏やかな笑顔です。
目や口元には上の球体にもまして神経を使いました。
要した時間は圧倒的に鉛筆が多く、カテゴリーも“鉛筆画”にいたします。
布袋一杯に詰まった幸せを皆に施していただきたいものです。
なんと鉛筆主体で描いたとのこと。
もう一度見直してみて成程そうかと感心しました。
それぞれ素材独特の濃淡による光沢、繊細に白く残されている部分等が見事に表現されていると思います。
この作品を是非某国の指導者に見て貰いたいと思いました。
主役の達磨さんでなく、渋い味わいのある金属製の布袋さんを選択するなど、気持ちが伝わります。
主として鉛筆を使用する濃淡のみでの主張、作者が時々見せてくれる水墨画にも通じるものを感じます。
七福神の皆さま、世の中の平和と心身共に健康な世界を実現させてください。