クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

旭岳とつつじ見物 R- 1- 5-27

2019-05-28 17:15:11 | 榛名湖周辺
永い事、86歳超の加齢による心肺能力と脚力の低下によって
登山らしきものはやっていない。本人はもう自覚はないが行きつけの
総合病院では未だに肺気腫患者扱いであるから仕方ないかな。

それでも軽いハイキング程度のものを花の追っかけに絡めようと
榛名に向かった。つまり、低山の中でも特に負担の少ない旭岳と
つつじ見物だ。

慣れ親しんだ県道126号線で箕郷に入ってからは殆ど一人旅の
のんびり走行。七曲峠に到着して何気なく大きな案内図を見ていたら
またまた、今までの勘違いを発見。それは末尾の蛇足で記す。

ここの峠は東隣の松の沢峠と違って国土院地形図にはその名が
記載されていない継子扱いの可哀そうな峠。
「関東ふれあいの道」の一部で西の天目山方面から下って来て
木枠段で再び稜線に登って三峰山登山口を経て松之沢峠から
スルス峠を通過してヤセオネ峠に達する。



湖畔の道に降りて東に戻り県道28号線出口の「県営グランド駐車場」に
入る。ここからは榛名富士と相馬山が見事な姿を見せる。



先ずは県道を南に登り始め、カーブ49の近くにある関東ふれあいの道に
入って西に向かう。前方を見ると予想以上にツツジが目立ち楽しめそうだ。



ここからは三峰山からの稜線迄登り。丸太段や木枠段が設置してあるので
歩行は楽。



まるでツツジのトンネルの様な登山路を周りを見ながら進む。
(サムネイル左クリックで拡大、元の画面に戻すには画面左上の左向き矢印クリック)


最後の木枠段で急登をクリアすると道標の所で稜線着。但し
こから分岐する旭岳は地形図上は只の1236m 峰だから表示なし。



正面の大きな三峰山がつつじに映えて見応え十分。



東への登山路は何時もの背丈に達する雑草が無く大助かり。



歩き出すとこんな不人気山にも拘わらず踏み跡が明確。



登路の傾斜はこんな程度だが暫く登山抜きの日が続いていたので
踏ん張りに力が入り過ぎ。軽アイゼンでも持参すれば良かった
が今日は軽装でスニーカーだから仕方ない。



上に行くほど草は薄くなり踏み跡と云うより明確な登山道。



この大木で急登は終わりで



極く普通の登山路。

    

こんな山にも目印テープが多い。判り切っている道とは言え
こんなテープは山気分がして爺イは好きだ。



大きな段差は三か所あるが何れも短く足場の岩角、摑まる立木が
十分なので危険は感じない。
(サムネイル左クリックで拡大、元の画面に戻すには画面左上の左向き矢印クリック)


最後の段差を乗り切るとそこは小さな展望台。



あとは尾根道を少し進めば狭い頂上着。登路以外の三方は
垂直の切れ落ちなので余りウロチョロできない。
標識の現存は二枚。



周囲の山々の展望が見事。低山でこんなに展望の良い山は
他に知らない。二枚目写真には思いが強い。
爺イが何回もトライしても強烈な藪に阻まれ未だ縦走に成功していない鷹ノ巣三山も
良く見えてまるで呼んでいるよう。この三山を爺イは団子三兄弟と称している。
ロッククライミングが出来ないから裏から黒岩の岩頭に立ちたいと思って辿った
黒岩稜線での手足が固まる様な恐怖感も忘れられない。
(サムネイル左クリックで拡大、元の画面に戻すには画面左上の左向き矢印クリック)



三脚もないので左腕を延ばして自撮り。指名手配犯人の様な
人相の悪いのが本日の爺イ。



十分満足してから次の予定地に向かって慎重に下山開始。もうすぐ
道標前で下の道と迎えるつつじ。



分岐の所で三つ峰への登り道を見ると正につつじ街道。



此方はこんな花のトンネルの下をノンビリ下山。



短時間で県道に帰着。結局、誰にも会わずの一人旅。



今度は車道反対側のスルス峠への道標に従う。
写真ブログさんの情報でスルス峠のつつじ見物だ。



道は県道と並行して下っていく。



僅かの距離で再び道標で右折を示しているがその先は急登の
木枠段が長く見えたので敬遠して結局はゆうすげの道に合流。
道標に従えばスルス岩の下を通過しての峠行きとなる。



夏は花で賑やかな沼の原も今は只の枯れ野で何の変哲も無し。
やがて二本のゆうすげの道の合流点。ここから峠に登って行く。



早くも相馬山をバックに期待できそうな躑躅。



分岐に到着。左折して東の峠にある東屋に向かう。



途中でトレラン練習中の御仁にサッと抜かれて撮影ポイントの
東屋着。



やや時期が早い感じだが榛名富士・スルス岩などをバックに
景観を堪能。
(サムネイル左クリックで拡大、元の画面に戻すには画面左上の左向き矢印クリック)



時間の関係で引き上げに掛かり一寸下がったらスルス岩の
すっきりした姿。



ゆうすげの道に入り改めて相馬山を眺めて来期の再来を期す。



横を見たらスルス岩の別の姿。東西では一つに見えるが
北から見ると三本の尖塔から成り立ったいた。



途中で野生動物好きの御仁と行き会い、丁度木道の下から
這い出してきている小狐を長い事観察。この御仁が静かに
子ぎつねに語り掛けているとキツネはじつと聞いているように
逃げようとしないのでまるでアニメの世界に居る様。
この御仁、最初は木道で独り言かな?とか携帯で通話中かと
見えたがずっと狐に語り掛けていたのだ。
成るべく邪魔しないようにそっと撮影した。
でも爺イが一寸動いたら木道の下に潜ってしまい出会いはオシマイ。
後で考えると親の留守の寂しさで巣から這い出たのか、若しかすると
通りかかった人間から餌を得る体験をしてしまったのでおねだりか?
写真で見ると毛並みも悪くやつれている様なので心配だ。



又、さっきのトレラン氏が抜いていったが少し先でカモシカが居ると云って
立ち止まって草原を眺めていた。爺イも一緒に探したが既に逃げた後、
気付かないうちにトレラン氏も走り去っていた。



最後はツツジの道で一寸撮影。満開まであと1-2日かな。
(サムネイル左クリックで拡大、元の画面に戻すには画面左上の左向き矢印クリック)



帰り道、鳥居の所で車内から一枚で本日終了。どうやら思ったより
老化は進んでいない様だ。




蛇足
良く昔から60の手習いと云われるが爺イは何時も86の
手習いの連続。
今日も七曲峠の案内看板で「沼の原」の文字が県道33号線の
北側に書いてあるのに気付いた。恥ずかしながら
「沼の原」とは「ゆうすげの道」やススキの原がある県道の
南側の事だと思っていたのは間違いらしい。

「沼ノ原と呼ばれる湿地帯がひろがっているが、これは榛名湖が
埋め立てられた際の名残と考えられている」と聞いたが
榛名湖の埋め立て事業など聞いたことがない。
それもその筈、ここの埋め立てとは人工の工事ではないとの事。

榛名山は約50万年前から同じ場所で噴火を重ねており、山頂の
カルデラは馬蹄形に連なる多重の外輪山に囲まれている。
約22万年前の爆発で直径3キロメートルほどのカルデラが生じ、
そこに榛名湖の原型ができたそうだ。ずっと時代が過ぎて
4万年ほど前にカルデラ内で再び噴火があり、東西4キロメートル、
南北2キロメートルほどのカルデラをつくった。これが現在の榛名湖の
周囲を囲む外輪山で、当時はその内側が全て湖だったと考えられて
いるとの事。その後も、このカルデラ内で何度か噴火があり、
榛名富士などが生まれカルデラ内の湖の一部が火山噴出物で
埋め立てられ、いまの榛名湖の姿になったらしい。
その噴出物で埋め立てられた場所が「沼の原」なんだそうだ。
だから沼の原はゆうすげの道やススキの原のある場所だけではない。

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