クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

甘楽・吉井境界線巡り H-20-2-20

2008-02-21 08:35:44 | 高崎・甘楽・藤岡方面
上の写真は半結氷した吉井町・東谷ダム湖

漸く気温も10℃超え、冬篭りから這い出して甘楽・吉井の境界線巡り。
71号線で吉井の東谷ダム、ここが今日の駐車場所(11.23)。
登山口は約0.3k先の木工所脇、途中の右手の山が崩落したのか? 大規模
工事中。
入り口は例によって木工所機材置き場と化しているので石垣から入り込む。


道は作業道風だが誰も通らないのか大荒れ。両側から斜面が迫る狭い窪。
杉林の中で、直ぐに人工的な石垣(11.36)。防災の為とは思うが石が
薄くて小さい。こんなのが稜線まで7-8個所もあり、場所によっては
乗り越えに苦戦する。


中盤から道跡も怪しくなり伐採材がそのまま放置されているので歩き難い。
やがて北北西に稜線の鞍部らしき隙間が見えるのでやや左寄り。一旦
消えていた踏み跡が左斜面から伸びてきた。
稜線着、赤テープが出迎える(12.10)。北東―南西尾根に南東から
乗り上げた事になる。
今日のコースはこの稜線を南に行くのだが、ここまで来たら甘楽・幕岩の
見物。
到着地点から右(東)のピークに登りそこから北上する。左折角に赤テープ。


ヤセ尾根を進んで幕岩下、この岩の東端を登って行けば朝日南峰の西ルートに
合流出来るが今日は当然の事にパス(12.20)。


不思議な事にこのルートは境界線の筈なのに特徴のある側面に「甘」の字の
ある標柱は見当たらず、古い杭と「筆界基準」の赤黒杭のみ。


さて、元に戻っていよいよ出発、直ぐ先の小ピークから進路は西に変わり
冬だと言うのに常緑の潅木が密生している不思議な尾根(12.35)。


痩せた岩尾根を過ぎて次のやや大きいピークを越えると右の樹幹から榛名、
左下には集落が小さく見える(12.42)。


やがて図根点風の石柱のあるピーク、上面にX字があるが側面の文字は
読めない(12.46)。


ここの分岐は間違い易い。右には境界杭もみえる奇麗な尾根道、だがそれに
惑わず左のヤセ尾根に進む。暫くで初めての甘楽町の境界杭NO.519。


次の419.5m峰で北側の景色を堪能しながら休憩・昼食(12.59―13.22)。


落ち葉の下が凍結してきたし、ここからはトンガリ山に見える凄い急登の
大コブが連続するので軽アイゼンを装着して南へ再び出発。
大きく下降すると待望の四つ角、右下近くに来ている林道は天引森林公園へ
繋がり、左(南)からは峠道のような踏み跡が伸びてきている。
この角には石宮が五ヶと「山神」と彫られた石碑(13.33)。


さて、本日最大の難所、殆ど四つん這いになる急登、岸壁に突き当ったら
右にそろそろとトラバースして北からの稜線に廻りこんでクリヤ。
境界杭はNO.542(13.55)。
2つ目コブは軽いが、三つ目では再び大苦戦。境界杭NO.548(14.15)。


振り返ると東南下に東谷ダムが見えるが、半分結氷の割りには青が鮮やか。


いよいよ最後の登りで森林公園最高地点の東屋のある540m峰にかかる。
急登を正面から登ると松ノ木の群生が見え、登り切ってNO.554で到着
(14.29―14.42)。


ここには山名方位板があるので山名オンチの爺イは貴重なお勉強を兼ねて
大休止。


南西には巨大な魔利支天山、いやいや最近付けられた標識によると
「天引山」。


西は霞んでいるが荒船方面


北は榛名とその左の雪山は白根方面?


十分堪能してから森林公園遊歩道で西へ。甘楽・吉井境界線はすぐ左に
平行して走っている。
この遊歩道は下りを期待したいが一旦下がってから長い登りに掛かる。
振り返るとさっきの東屋の山が随分大きく立派だ(14.54)。


頂点は地形図の535mの地点、やや下りに入ると
やがて境界線と遊歩道の分岐、目印はNO.570に続くNO.571の境界杭。


遊歩道は右手に下って甘楽の「天引森林公園」に向かって居るが部分的に
崩落が見られる。こっちは直進。
目の前の笹藪のピークを越えて次の登りに掛かるところに下山目印の
NO.575杭。


その20m手前にゲート状のテープを付けてあるので踏み跡に入る(15.17)。


戻り加減に進んで分岐を下の道、暫く行って右に赤テープを見たら
切り返して進む。
僅かの所から踏み跡は消えるので、下の杉林を見ると、傾斜もさほどでは
ないし、樹間も広いので斜面を真っ直ぐ滑り降りる。下地は柔らかく靴の
エッジも十分食いこむので少々の倒木や枯れ枝を気にしなければ大した
事は無い。何回も横に走る細い踏み跡があるが獣道なので一切無視。
左り目に100㍍程下ると何となく古い作業道跡を歩いているのに気付くが
生憎の事に雪道。今まで殆ど雪は残っていなかったのに(15.35)。


のんびり下ると予定通りの崩落の位置で五人釜林道に合流(15.41)。


ここは大判寺橋からほぼ100㍍地点。
凍結の個所を避けながら大判地を過ぎ、長い71号線下り。
鹿鳴会本部前で犬に吼えられたり、部分凍結のダムを見ながら帰着(16.05)。


散歩の積もりが結構真剣勝負の場面が多い一日だった。



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2 コメント

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思い出します。あの尾根を (egiko-ike)
2008-02-22 22:08:19
お爺さん、こんばんは。
私の苦労の始まりだった、あの尾根道を。
結構雪が残っていたでしょうね。
地形図をよく読まないと、とんでもないところへ出てしまうのが
あの山塊の特徴ですね。
幕岩と言うんですか。地形図のあの岩記号は。登る対象ではないと思いますが、もう少し暖かくなったら、岩の基部まで位は
登ってみたいと思います。
この冬、この時期スキーを楽しんでいます。
地球の重力に素直に従う遊びなので、楽なもんです。


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幕岩 (爺イ)
2008-02-23 07:06:01
あの岩帯の東端に登れる筋が一本だけあります。
登りきって岩の上を西に移動して幕岩見物が出来ます。
丁度、荒船の艫岩を横から見るのと同じです。
到達点に戻って境界杭を追って行くと、今度は朝日岳岩隗の
西側を廻る細い踏み跡があり、北側に回りこんだところが
朝日岳南峰西コースとの合流点、道標を付けてあるので
テープによって窪を登り上げ東に廻りこんでから急斜面を
登ると南峰に出られます。爺イの秘密の? お楽しみコース
です。
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