汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 泡

2008年10月20日 | 初期中期の詩
水の中
拡がる深宇宙に
差し込む光が無数の泡の
存在を照らし出した

僕はその中でじっと、ゆっくりと
ときを感じて漂っている
目を開けば見えた未来も
今は目を閉じて
無限の現の孤独のなかで
感覚だけを伸ばして
僕は漂う

「僕たちは確かに繋がっているよ。
でも、僕という固体は孤独な存在なんだ。」

何もない、透明な空間、でも確かな流れがそこにある
僕がとどまっていると思っていても僕の位置は変わっている

泡がまたとても深い底から生まれてきた
小さな泡はゆっくり揺れながら、形を歪めながら
いつか大きなさらに大きな新しい場所へと昇っていく
そして、自分自身の孤独な固体は解き放たれ
僕は孤独で無くなる
コメント (2)