汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 無意識の断片

2010年12月06日 | 初期中期の詩
感情は踊る
強張る風は 故郷を想い 女の乳房を揺さぶる
温かな雲にそっと呟きかけたのに
さよならを紡いだ言葉は なぜか言葉の形を成さなくて
それは一瞬の奇矯な振る舞い

音がらせんを描きながら子供の頭を支配する
それは それぞれの中に起因する物語り
子供はそれから崖の上に立ち 涙を流している

難しい本に書かれている故事成語を眺めていて
そこから派生する天使を捕まえては
無性に急き立てる性欲の処理に追われている
この世が混沌の中に屈辱を味わうのなら
それに付随する意味に 嗤う子供は確かな信念を持っている

虚しさは河の流れをつくり
そこに流れている無数の稚魚にエサを与える
そこには様々な欲望の華が現存していて
その雌しべから垂れ下がっている糊口からは
あらゆる香りのする汁が垂れ滴っている

醜い闘争を止めるようになだめているが
その言葉は届くよしもない
この宇宙に実存している太古の記憶から
新たな命はもう生まれる事もない
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