さざ波の揺れる 遠浅の水面
擦れ違い 心の狭間で 打ち解け合う 寂しさを
仄かに薫る 海原を見つめる 一人 膝を抱えながら
数えきれない 愛は 憂いに浸る
どれくらいの時間が流れれば この胸に 言葉は響くの
蜃気楼の陰る 信じていた あなたを差す光の方へ
祈りは届かない いつまでも揺れる
涙は枯れ 夢と現を行き来する 旅人の儚げな 瞳の奥に
さよなら 駆ける空の果てに 星の瞬く幽遠があるのなら
ありがとう この手にかける 涙が あなたの唇に重なる
揺れ動いて 寂しさは 麗らかな陽に揺られ
水面に滴る その夢の続きを 想い描く 日々の只中で
静寂は遠浅のこだまに うろ覚えの唇の感触
ふりだしに戻る 途行く半ばに たくさんの涙の祈り