汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

瞳の奥に

2013年11月09日 | 奇想の詩

さざ波の揺れる 遠浅の水面

擦れ違い 心の狭間で 打ち解け合う 寂しさを

仄かに薫る 海原を見つめる 一人 膝を抱えながら

数えきれない 愛は 憂いに浸る

どれくらいの時間が流れれば この胸に 言葉は響くの

 

蜃気楼の陰る 信じていた あなたを差す光の方へ

祈りは届かない いつまでも揺れる 

涙は枯れ 夢と現を行き来する 旅人の儚げな 瞳の奥に

 

さよなら 駆ける空の果てに 星の瞬く幽遠があるのなら

ありがとう この手にかける 涙が あなたの唇に重なる

揺れ動いて 寂しさは 麗らかな陽に揺られ

水面に滴る その夢の続きを 想い描く 日々の只中で

 

静寂は遠浅のこだまに うろ覚えの唇の感触

ふりだしに戻る 途行く半ばに たくさんの涙の祈り

 

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夢見の中で

2013年11月09日 | 奇想の詩

生命は ふるえる この手の中で 預かる冷たさの

何もないこの場所で 旺盛に咲く 花のように

 

大気の冷たさに 震える身体は 愛の拠り所を求める

あの夜空の向こうには 鮮やかに微睡む 宇宙の響きが

今にも眠りそうな 夢見の中で あなたは呟く

 

星が降り出しそうな 夜空 煌めく瞳に映る 寂しさ

あなたはうろ覚えの子守唄を 紡ぐ この星降る夜の冷たさに

手足を冷やした子供のように ただ愛に触れたくて

伸ばす手は 空しく宙を切るだけ

擦れ違い 涙は空に流れる 星は輝き 虚ろな瞳を映し出す

 

遥かな夜空へ 過ぎ行く時代は 孤独に寄り添う

あなたを想い 果てる時の来る日に願う

時間は寂しげに 瞳は震え 今にも堕ちそうな 天を仰ぐ

波に揺れ 命を無償へ捧ぐ この星の降る夜に

愛は咲き誇る 

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