汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

瞳を閉ざす

2013年11月13日 | 奇想の詩

遠い 水面に流れ 終焉をよぎる
裏腹の感情に 甘く蕩ける 口元が別れを告げる

綻び始めた 心と身体が 憔悴し切った 表情を映す
揺れる灯火 身体に流れる 胡乱な視線に 瞳を逸らせ
手を延ばした あなたの身体に 触れたくて
どこまでも深い闇は 唇を開けた その時に 感じる 憂鬱

触れたい 果ての無い流れに 身を任すように
どれだけ愛を契っても 不意に流れる涙は 瞳を閉ざすだけ

悲しみを抱き 怯える身体
無性に苛立つ 感情は あなたへの愛を 繋ぎたいが為に
擦れ違う この感情に 身を任すだけの 覚束ない指先は
宙を切ったままの 操り人形にように

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白濁の世界

2013年11月13日 | 奇想の詩

共に分かち合う 感情は 凍り付いた手の中に
寒さに震える 嘘を重ねていた 愛は擦れ違いの最中

切ないだけの この関係は 滴る水のように ただ愛に血迷い
恋しいという感情の高揚に 視界は薄れ 白濁の世界を 彷徨うように
あらゆる関係は 心を超えた 居場所の裡に

薄暗い場所で 泣いている あなた
欲望と悲しみに 打ち拉がれ 言葉をかける素振りも ままならない
愛は張り裂け 血を帯びた感情が むき出しになる
哀切を感じ あなたのその白く沈む肌は 薔薇の 赤い花弁に染まる

触れるものは どこまでも 沈み行く 流れの中に
揺られ 漂う 生命は 波に揉まれ 薄れ行く意識をもてあそぶ
触れたい この命が終える前に 
愛したい 吹き出す血の温かさに 安らぎを感じるのなら

降り出した雨に 身体を濡らす
優しい微笑みのあなたに 抱かれる幻想を 描きながら
映し出される身体の 美しく歪む 微笑が燃え散るように

 

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