冷えた手 あなたの頬を 冷たく染める
朱色の輝き 星は艶やかに 心を感傷に染める
闇は 移ろう時間のよう 波に揺れ いつまでも 時を刻む
静寂の満たされた 感情は より温かく
こもる声 遮られたガラスから 滴る水
何を見つめるの この手がかじかむ前に 救い出して
弾ける飛沫に 色合いを滲ませ 歪む虚像
流れるガラス越しに あなたの死の匂いが 立ち籠める
過ぎ行くものは 例え愛であろうとも その手は忍び寄る
離さないで 決して拭い切れない 悲しみがあるから
その手は白く 優しい瞳に包まれる
この世界に取り残された 天使は 憔悴し切った表情
ひどく降る雨は 愛を微睡みに 溶け込ませる
指に間を流れる 水 愛は静かに紅潮し その花弁を散らせる