吐息を漏らすと 永い夜の始まり
嗤い 謳う 幻想に導かれ 辿り着いた場所
水が流れる音に 神妙に潜める 森
密やかに 囁き声の聞こえる 光が僅かに滴る 夜に
あの場所で 唄が聞こえ この眼に沁み込む
僅かな吐息に 目まぐるしく変わる 鬱蒼とする闇の中で
遠ざかる光は 拒まれた 切なさ
赤い光が揺れる 灯籠の導きに 涙を流す
紅の陰に 幻想を見つめる
手を伸ばす あなたの背中に 描かれた夢の和みを
追いかける ここから連れ出して 震える程に 愛しいから
あの夜空へ 無数に戯れる 流星
鮮やかに 永久に揺れる 面影
色褪せたままの 景色は 遠くまで谺する 悲しみの連呼
どこまでも深い森の奥で あなたを抱きしめる
いつ許し合えるの 終わりの無い闇は
手探りのまま 愛と愛を繋ぎ合わせる
無情に引き裂かれる 身体は 燃える焔に揺れる
この手の中で 死に絶える 蝶のよう
歩き彷徨う この森の闇は たぎる愛の源泉
幻想に追いかけられる 過ちを犯し続け 愛に触れたいが故に
どこまでも この胸の裡に 潜んだままで