アルツハイマー病の年齢別発症率を本人の年齢と遺伝情報によって個別に調べる方法を発見したとする報告がPLOS Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。効果的な薬がないアルツハイマー病の診断と治療方法の改善につながる可能性があるとのことです。この研究は、認知症に関する大規模な世界的調査に参加したアルツハイマー病の発症者および高齢の非発症者、合わせて7万人以上の遺伝データによるものだそうです。これにより、年齢と遺伝情報が分かれば、アルツハイマー病を発症する年齢別のリスクを個人ごとに予測可能とのことです。一方で、この検査方法が一般に利用できるようになるまでには、さらなる研究が必要だそうです。また、アルツハイマー病のリスクを調べるために今回使用されたデータベースのサンプルとなっているのは主に欧州系の人々の情報であるため、アフリカ系米国人やヒスパニック系など、他の人種のリスクについては正確に予測できない可能性があるとの指摘も。
http://www.afpbb.com/articles/-/3122284
http://www.afpbb.com/articles/-/3122284