健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

結核を数時間で診断

2017-04-09 08:30:18 | 研究
結核の新たな診断方法を開発し、結果が判明するまでの時間を大幅に短縮させることに成功したとする報告がPNASに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。結核は、過去200年の間に10万人の命を奪ったと推測されており、現在も世界の死亡原因の上位10位内に入るそうです。世界保健機関(WHO)によると、2015年の結核患者数は約1040万人で、死者数は180万人。結核の診断をめぐっては、現在も手間と時間を要する手法が取られているそうで、結果が判明するまでに数日から数週間かかるそうです。新たに開発した血液検査は、現在採用されているどの検査方法よりも精度が高く、数時間で結果が判明するそうです。また、結核菌に特異的な「CFP-10」と「ESAT-6」という2つのたんぱく質から、病気の状態についても初めて調べられるようになったということです。この血液検査は、より複雑な検査を要するHIV患者でも同様に有効で、患者のHIV(ヒト免疫不全ウイルス)への感染有無にかかわらず、その精度は約92%。今回新たに開発された検査方法は、まだ一般には使われておらず、かかる費用についても分かっていないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3122960
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