先日、「宇宙のさえずり」と呼ばれる宇宙空間の電磁波・コーラスをとらえることに成功したと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。この観測は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が昨年12月、鹿児島県から打ち上げた固体燃料ロケットに搭載された探査衛星「あらせ」に搭載した観測器によるものだそうです。このコーラスは、赤道上空(高度3000~3万キロ・メートル)を2重のドーナツ状に取り巻く放射線帯(バンアレン帯)で観測。真空の宇宙では、直接音を聞くことはできないそうですが、コーラスを観測器で受信すると、「宇宙のさえずり」と呼ばれる小鳥の鳴き声のような「ピヨピヨ」という音が聞こえたというもの。放射線帯は非常に放射線量が高く、通常は観測が困難な領域だそうです。コーラスは地球近くの宇宙空間での激しい気候変動に関係し、人工衛星の誤作動や、宇宙飛行士の活動への影響が起こりやすくなるそうです。今回の観測成功は、太陽活動を含む宇宙の現象やその影響を予報する「宇宙天気予報」などへの応用が可能とされるものだそうで、宇宙空間の謎の解明につながることが期待されるそうです。
宇宙空間で観測されたコーラスは、金沢大のホームページ(http://www.kanazawa-u.ac.jp/rd/45590)からも聞くことができるそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170408-OYT1T50013.html?from=ytop_ylist
宇宙空間で観測されたコーラスは、金沢大のホームページ(http://www.kanazawa-u.ac.jp/rd/45590)からも聞くことができるそうです。
http://www.yomiuri.co.jp/science/20170408-OYT1T50013.html?from=ytop_ylist