健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アリの農耕習性

2017-04-28 08:30:41 | 研究
人類が食用植物を育てるために地面に種をまく方法を考え出すはるか前に、アリは制御された環境で「作物」を栽培していたとする研究結果がProceedings of the Royal Society Bに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。「農耕」習性のあるアリはこれまでに数十種知られているそうです。これらのアリは、主にコロニーの幼虫の餌にする目的で地下の農場で菌類を栽培するそうです。そのうちの数種のアリは、このプロセスを次の段階に進めている。栽培する菌類を、もはや野生では生きられないように全面的に改良しているそうです。これは、人が食用として栽培する一部の遺伝子組み換え作物が、農薬など人の介入なしでは成長できないのと非常によく似ているそうです。今回の研究では、約3000万年前、おそらくは気候の寒冷化と乾燥化に応じて、一部のアリがより洗練された栽培の習性を獲得したことが明らかに。研究では、約1500のDNA配列をアリの現生種119種で比較。その結果、119種のうちの3分の2は、作物栽培を行う農耕アリだったそうです。菌類を栽培する種に最も近い近縁種の非農耕アリを特定することで、研究チームは時間の流れをさかのぼる進化系統樹を構築したとも。

http://www.afpbb.com/articles/-/3125019
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