健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

野生馬は絶滅していた

2018-03-04 08:30:06 | 研究
世界の野生種のウマは、すでに絶滅していたとする研究結果がScienceに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。ウマの祖先の最新DNA分析に基づく系統樹の書き換えにつながる予想外の結果だそうです。論文によると、地球に現存する最後の野生種と大半の人々が考えていた「プルツワルスキー」は、実際には所有者の元から逃げ出した家畜馬の子孫なのだそうです。研究は、カザフスタン北部の「ボタイ(Botai)」と「クラスヌイヤール(Krasnyi Yar)」の2か所で行われた考古学的調査に基づいているそうです。科学者らはこれらの遺跡で、今から5000年以上さかのぼる最古のウマ家畜化の証拠を発見していたそうです。このルーツをさらに掘り下げるために、国際研究チームは遺跡で発掘された歯と骨に基づき、ボタイ遺跡のウマ20頭と、ユーラシア大陸全域のウマ22頭のゲノムを解析。次に、今回解析した古代のウマのゲノムと、すでに公開されている古代馬18頭と現生馬28頭のゲノムデータとを比較。その結果、プルツワルスキーは、約5500年前にカザフスタン北部ボタイの人々に飼われていた、知られている中で最古の家畜馬の子孫であることが明らかに。これは、野生種と考えられていた馬が、実際には野生化した馬だったことを意味しているそうです。プルツワルスキーは家畜化から逃れた馬であり、当初から野生だったわけではなかったということです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3163756?cx_position=6
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