腎臓移植では夫が妻に提供するよりも、妻が夫に提供する傾向が高いとする研究が、「世界腎臓デー(World Kidney Day)」と「国際女性デー(International Women's Day)」に合わせて発表されたそうです(AFPBB NEWS)。国際腎臓学会(ISN)と腎臓財団国際協会(International Federation of Kidney Foundations)が欧州で集められたデータを分析したところ、臨床的に適合した事例では女性の36%が夫に腎臓を提供していたそうです。一方、同じく臨床的に適合した男性が妻に腎臓を提供した事例はわずか7%だったそうです。研究によると、腎臓移植を受けた患者のおよそ3分の2は男性。しかし、世界規模でみると慢性腎臓病の患者は男性12%、女性は14%という結果とのこと。このデータからは、進行した慢性腎臓病の患者では女性の割合が高いことも判明したそうですが、専門家らは女性には腎臓病を発見・治療する体系的なシステムがなく、病気が進行したり合併症を引き起こしたりするリスクが高いとみているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3166635
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