米国食品医薬品局(FDA)は、たばこのニコチン含有量の大幅な削減を考慮していることを明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。たばこの常習性を弱めることを目指すこの動きは、今後数年以内に喫煙者を数百万人減少させることにつながるかもしれないそうです。FDAによると、同局は現在、一般からの意見をあつめているとしており、また紙巻きたばこのニコチン量を常習性が最小限またはゼロになる水準まで減らすための製品基準の検討を近く開始する予定だそうです。数十年に及ぶ禁煙運動が展開されてきたにもかかわらず、米国では喫煙による死者が毎年50万人近くに上り、直接医療費と生産性損失で年間3000億ドル(約31兆8000億円)近くが失われていると、FDAは指摘。FDAなどの研究チームがNew England Journal of Medicine発表した論文では、ニコチン量を常習性のないレベルにまで削減する措置の導入初年度には、500万人の喫煙者減少につながる可能性があると予測されたそうです。また、導入後5年以内に喫煙者がさらに800万人減少すると考えられ、2060年までには米国の喫煙率が現水準の15%から1.4%にまで低下する可能性もあるということです。そして、この措置により今世紀末までに850万人の命が救われるかもしれないとしているそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3167643
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