健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

血液1滴で敗血症を迅速に診断

2018-03-29 08:30:45 | 研究
敗血症の迅速で安価な検査法を開発したとの研究論文がNature Biomedical Engineeringに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。敗血症は制御不能に陥った免疫系から体が攻撃される病気で、生命を脅かす恐れがあるそうです。米国マサチューセッツ総合病院(Massachusetts General Hospital)の臨床試験では、親指大のろ過機器を使って血液1滴を分析し、敗血症患者を数時間以内に95%の精度で検出できたそうです。現在、敗血症の検査では結果が出るまでに数日間を必要とする機器が用いられており、その診断結果も3分の1近くが正確ではないそうです。敗血症をめぐっては、診断が1時間遅れるごとに死亡率が約8%増加することが、過去の研究で示されていたそうです。敗血症は人体の免疫系が重大な感染症に反応して制御不能に陥る場合に発症し、体温低下や嘔吐などの症状がみられ、極めて深刻な場合は組織損傷、臓器不全や死を引き起こすもの。American Journal of Respiratory and Critical Care Medicineに掲載された最近の論文によると、世界では毎年3000万人が敗血症を発症し、500万人が死亡しているそうです。今回の研究で開発されたのは「好中球」と呼ばれる特定の種類の白血球を分離する検査法だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3168021
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