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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

温暖化ガス抑制の経済効果

2018-03-12 08:30:57 | 研究
地球温暖化ガスの排出抑制にかかる費用は、大気汚染によって死亡したり病気になったりする人が減ることで得られる経済的利益で十分に相殺され得るとする研究結果がThe Lancet Planetary Health電子版に発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、2020~2050年に世界の平均気温の上昇を産業革命前と比較して2度未満にするには22兆1000億~41兆6000億ドル(約2340兆~4400兆円)、1.5度未満にするには39兆7000億~56兆1000億ドル(約4200兆~5930兆円)の費用がかかると推計。また同期間の大気汚染による死者は前者の目標を達成できた場合は21~27%抑制されて約1億人に、後者の目標を達成できた場合は28~32%抑制されて約9000万人になると推計。コンピューターモデルを使用し、今後予想される地球温暖化ガスの排気量、さまざまなシナリオでの地球温暖化ガスの抑制費用、大気汚染を原因とする死者数を試算。どのような気候変動緩和策を取るかによるそうですが、世界全体で見ると大気汚染の抑制によって節約される保健コストは気候変動緩和にかかる費用の1.4~2.5倍になるとみられるとしているとのこと。大気汚染を原因とする保健コストには治療費、患者の世話にかかる費用、生産性の損失額などが含まれるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3165968
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