静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

「漁師になろうよ」~すてきな「海の男たち」の生き方(吉村喜彦著)を読んで

2013年07月06日 09時32分00秒 | 所感
この本は、私が学園に前回 (平成14~17年度) 勤務した時に購入して読んだ本です。
ふとしたことから目にとまり、もう一度読み返してみましたが、漁師がどんな職業かみごとに伝えていました。
北海道から鹿児島までの13人の漁師が紹介されており、新たに漁師になろうと思う人には、ぜひ読んでもらいたい本です。

「漁師」がどのようなものか言い当てている文章が、この本の「あとがき」の中にありましたので、紹介します。

漁師は、基本的に 「魚を獲る職人」 として、自分ひとりのみを頼みとする。
サラリーマンのように、バックの組織が月給やボーナスをくれるわけでない。
自分が働かなければ、魚は獲れないし、自分が病気になっても有給休暇あるわけでない。

大自然のなかで、自分の持てる知恵と力と勇気を使って仕事をする。
個人として、世界とリアルに対峙する仕事だ。
しかも、獲るものは生き物の生命。


生命をいただいているからこそ、ぼくらは生きていくことができるのだ、ということも、また、リアルに感じざるを得ない。
そして、考えざるを得ない。

  


コメント
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