静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

水産技術研究所職員の講義 魚が売れるまでの話し

2017年10月04日 08時56分21秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。

10月の見学会は21,22日です。詳しくはホームページを見てくださいね。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-420/
必ず、事前のお申し込みをお願いします。
皆さんのご来園をお待ちしています。

学園は漁師を育てる学校。
一般的に、漁師の仕事は魚を捕って、市場に水揚げをするまでです。
今回は、そこから先。食べる人が魚を買うまでの話しです。



水揚げされた魚は、仲買人(なかがいにん)、消費地市場(しょうひちしじょう)、仲卸(なおおろし)を経てスーパーや魚屋に並びます。

多くの人を経由しますが、それぞれで手数料が発生します。



これが魚の値段に上乗せされ、漁師が水揚げした金額の何倍もの金額で消費者に売られていきます。
魚が減り、魚の値段も上がらないのが現実です。
では漁師はどうすればよいか?
...と言うことを考える講義でした。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp


 【産地市場と消費地市場】
産地市場は漁師が水揚げをするところです。
正確には水揚げをする荷さばき所とセリ売場となります。
消費地市場は卸売り市場とも言います。
有名なのは築地。
各地の産地市場で水揚げされた魚が、再びセリ売りされます。
通常、衛生面の問題もあって卸売り市場は入場が制限されます。
だれでも入れるわけではありません。
築地も観光客などでにぎわうのは場外市場と呼ばれる場所になります。


 園長のつぶやき
魚を捕る量には限度があります。
また一度にたくさん捕っても値段が暴落。大漁貧乏ってやつです。
それでは漁師が収入を増やすにはどうすればよいでしょう?
その一つが高く売る方法。
遠洋のカツオも一本釣りならB1、海まきならPSと言う特別扱いの高鮮度のものがあります。
これは生食用のスペシャルです。
沿岸漁業でも、いろいろな鮮度アップの手法で高く売ることを考えます。
漁師も、魚を捕るだけの時代は終わりました。
魚を売ることを考える力も必要です。
特に個人経営の沿岸漁業では、捕る技術以上に売る技術が求めれています。

コメント
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