静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

古野電気さんが航海計器の講義

2018年07月03日 10時06分59秒 | 授業・講演

今回も外部講師をお呼びしての講義です。
漁船にはたくさんの電気計器があります。
無線通信機、GPS、レーダーなどなど。
そして、漁船特有なのが魚探、魚群探知機です。
その魚群探知機を開発したメーカーが古野電気。
・・ということで、魚群探知機を中心に講義をしていただきました。


最新の魚探に生徒も感心しきりでした。
魚探って漁業の世界を変えたんですよ!
カツオは鳥の群れの下にいるので船の上から分かりますが、こんなのは例外です。
魚は海の中にいるので、海上からは群れがどこにいるか分かりません。
それが分かるのようになったんですから、漁獲量は飛躍的(ひやくてき)に増えました。


学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
7月の見学会は28日と29日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940

 園長のつぶやき
学園に見学にいらっしゃる方。
特に保護者の方はお子さんの学力を心配して入学できるかを心配されます。
そうですねよ。

学園の受験者は、H27,H28の二年、定員を上回る応募がありました。
それ二年以外は定員割れです。
ましてや、中卒の子も入学してくるのですから、入学にさほどの学力は不要です。
もちろん、来年の入学者はどうなるかは予想つきません。
しかし、残念ながら「がんばって広報活動して定員ギリギリ」なのが実状です。

一方、私は見学者に別のことを心配します。
「漁師になる意志を入学まで、そして入学してから卒業まで、変わらずに持ってくれるか」
と言うことです。

学園は入学するのは容易(たやす)いですが、卒業するのは容易くありません。
たった1年しかないのに、何人かの生徒が退学します。
退学の理由はいろいろです。
でも結果的に
「自分を鍛(きた)えて、漁師になる」
ことをしなくなった人です。

学園の生徒は20人しかいません。
だから、授業や実習にがんばる生徒は、必ず良い漁師に育てます。
学園生も玉石混淆(ぎょくせきこんこう)です。
宝石も石ころも混ざっています。
石ころで入学してきても、宝石にまで自分を磨(みが)き上げる生徒もいます。
だから、入学時は石ころでも良いんです。
入学者全員が自分を磨いて宝石になるように、我々職員もがんばっています。

コメント
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