9月27日 火曜日
昨日、富士地区の施設見学がありました。
最初に行ったのは、富士宮市の冨士山本宮浅間大社近くにある、静岡県富士山世界遺産センターです。ここの施設は、建物内をらせん状に上りながら富士山のことを勉強できるようになっており、ちょっとした登山の雰囲気も楽しめる工夫がされています。 一番上の展望ホールからは、上半分を雲から出した富士山の姿が眺められました。
富士山をバックに
次に行ったのが、県水産・海洋技術研究所富士養鱒場です。私が、今年の3月まで勤めていた職場です。
普及指導員の方に、場内施設を案内していただき、本県のニジマス養殖について教えていただきました。 富士山麓に降った雨が豊富な湧水となり、この地をニジマス養殖生産量日本一にしていること。回転寿司のサーモンが実はニジマスだったこと、ニジマスは採卵してもサケの様には死なず、翌年再び採卵出来ることなど、いろいろ教わりました。
お昼には「白糸滝養魚場」さんのご厚意で、ブランドニジマスの「赤富士」を使った特別な弁当をデリバリーしていただきました。刺身と漬け、焼き物と様々な調理法でブランドマスを食べられたうえ、ボリュームもあって、そのおいしさに生徒から大好評でした。
静岡県には、様々な水産業があることを知った充実した視察研修になったことと思います。
AO入試(10月15日実施)願書受付を開始しました。静岡県の漁師になることを志望し、知識および技術を学ぼうとする意欲が旺盛な生徒を求めます。受検の条件や、出願書類等は漁業高等学園ホームページ(https://gyogaku.com/)をご覧ください。 出願期間は令和4年10月7日(金)までで、最終日の消印まで有効です。
来年度、入学希望者向けに学園の見学説明会を開催します。園長が学園生活を御説明し、施設を御案内します。また、学力や寮生活に対する不安など、皆さんの心配、疑問にお答えします。10月の開催日は22日(土)、23日(日)です。ご参加いただける方は開催日の4日前までに申し込みをお願いします。
園長のつぶやき
ニジマスは北アメリカ原産の魚で、日本には明治時代にアメリカより移入されました。富士山周辺の豊富な湧水がニジマス養殖に有効であると考えた静岡県は、昭和8年に富士養鱒場を開設しました。その翌年には県内初の民間養殖場が富士宮市内に開設され、現在では、静岡県がニジマス養殖生産量全国1位になっています。 さらに、沼津で盛んに養殖されているマアジも、養殖生産量全国1位で、そのシェアは6割を占めているほどです。浜松が有名なウナギも、かつては全国1位の生産量を誇っていましたが、現在は鹿児島、愛知、宮崎に次いで全国4位です。 静岡県の水産業といえば、カツオ、マグロ、サバ、シラス、サクラエビなど、海面漁業のイメージが強いと思いますが、実は魚類養殖も盛んな県なのです。