静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

漁業就業支援フェア大阪会場

2018年07月24日 13時04分04秒 | イベント

7月20日のブログにコメントがついていました。
で、そのコメントですが「いかだの定義」を説明してくれています。
これには、びっくり。
それというのも、7月20日のブログは救命いかだ講習です。
でも、私が
「知っている人は教えてください」
と書いたのは2年前の救命いかだの記事です。
https://blog.goo.ne.jp/gyogaku/d/20160901
たまたま、2年前のブログをご覧になったのかな?
いずれにしても、よっば××さん、ありがとうございました。


さて、すでに福岡、東京で行われた2018漁業就業支援フェア。
先週の7月21日は、今年最後、大阪会場での開催がありました。
例によって、学園の「のぼり旗(はた)」を持参して、出展しました。
大阪会場は東京より参加者が少ないんですが、今年は特に少ない気がしました。
オープニングの「フェアの歩き方」説明も半分も座っていません...

これも猛暑の影響でしょうか??
私の近くに写っている人が少ないでしょ!


それでも、全部で7人の人と話をしました。
中には「ぜひ見学に来たい」など、すごく興味を持ってくれた人も数名いました。

そして、7名中、長野県が3名
今年は、長野県の農業高校を学校案内に巡回しましたが、やはり長野!
漁師希望者が多いです。

写真には写っていませんが、学園のブースではもう一人、県庁から応援に来てくれていました。
ありがとうございました。
これで今年のフェアも終了です。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

7月の見学会は28日と29日です。
詳しくはホームページをご覧ください。
www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940
8月のオープンキャンパスの申し込みも受付中です!

 園長のつぶやき
大阪会場に懐かしい人が来てくれました。
今年、大阪から受験した人のお母さんです。
高校が体育系のコースで、体格も良かったので私が楽しみにしていた一人です。
でも、併願した宮崎県高等水産研修所に進学しました。

それで、お母さんが
「ブログを見たら、今年は一人、定員割れで追加募集してましたよね。
 息子が入学していれば良かったのに。ごめんなさい」
とわざわざ、謝りに来てくれたのです。
私も恐縮です。

たしかに、彼が入学してくれたら定員を満たしたのですが、他にも辞退者がいました。
それも、なんと4名。学園始まって以来の人数です。
別に、彼に責任はありません。
ただ私としては、大きく育ちそうな人だったので、残念なのは事実です。

それで、宮崎に進学した理由なんですが
「入学試験で泊まった宿の方が宮崎県高等水産研修所の卒業生。
 とても、親切にしてくださったので、急に宮崎に行くことにした」
と言うことでした。
こんなこともあるんですね。
焼津なら宿泊するにしてもビジネスホテルでしょうから、こんなことは起きません。
これも、縁というか、運というか...
場所が宮崎ではありますが、彼が漁師として活躍するのを祈るばかりです。

実は昨年も1名の定員割れ。
そして、その一人の入学辞退者が宮崎県高等水産研修所に行きました。
この人は兵庫県の中学生。
学園を辞退した理由をお父さんから伺ったところ、
「どちらにするか迷ったが、自分が鹿児島出身なので宮崎の方が安心だった」
と言うことでした。

宮崎県高等水産研修所は学園と似ています。
全寮制で、1年間で漁師になります。
でも、実際には違いがたくさんあります。

長くなるので、続きは明日。


 

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救命筏講習

2018年07月20日 14時36分56秒 | 授業・講演

地元の静岡新聞に掲載(けいさい)された行事、救命筏(きゅうめいいかだ)の講習です。
昔は大型船には救難(きゅうなん)用にカッターボートが搭載(とうさい)されていました。
今は膨張式(ぼうちょうしき)のゴムボートが、この白いケースに入っています。
このケースは目にした方も多いのではないですか?


午前中は学科講習。
救命筏の歴史に始まり、人命を守るための法律、救命筏の仕組みを学びます。


ケースにはボートだけなく、非常時に必要な物資も入っています。
発煙筒、非常食、医薬品...


非常食は実際に食べてみました。

午後は港に移動。
発煙筒を実際に使いました。


そして、海面着色料の効果をタライで確認。

最後は「わかたか」から救命筏を投下。
泳いで筏に移り、筏内の水のかき出しなどを行いました。


海難事故はあってはなりません。
万が一のときは、最悪でも人命だけは守る。
そのための訓練でした。

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 園長のつぶやき
意外に思うかもしれませんが、学園では魚を捕る直接の技術はあまりやりません。
それは、漁業の種類はたくさんあって、それぞれにやり方が違うからです。
しかも、一人前になるには10年かかると言われるように、少しずつ技術を磨くものです。
とても学園の一年間で、多くを授けることができません。
ただし、毎日行うことなので、自然に身につく技術でもあります。

一方で、どんな漁業にでも共通の技術があります。
そこを学園で教えます。
ロープワークがどんな漁業でも使うことは想像がつくと思います。
しかし、学園の授業の中心になる海技士になる勉強もムダになりません。
海技士は20トン以上の船で必要な資格です。
19トン以下では必要がありません。
それでも、航海の海技士として学ぶ気象、海事法規(=海の上での法律)などは船を使う以上は必要な知識です。
小型船でも必ずエンジンはあります。エンジンが壊れたら近海漁船でも救助を求めることになります。
機関の知識があれば、エンジンを壊さないように運航することができます
そして、漁船に就職してからでは簡単に得られない知識です。

学園はエリート漁師をめざす学校です。
今回の救命筏講習もそうですが、就職してからでは覚えることができない知識。
でも重要なこと...も身につけていきます。

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一学期の終了

2018年07月20日 14時30分02秒 | 学園行事

YouTubeに戸田漁港での遠泳大会をアップしました!
https://www.youtube.com/channel/UCsItlPZhzc98RK7zhYqUOow

今日は一学期の終業式でした。
夏休み中に日記を書き、日々をふり返ることで充実した毎日にするように話しました。

そして、父母会、個別面談です。
学園では、各学期末に個別面談があります。
個別面談で生徒の状況、進路について話しをします。

でも、生徒半数以上は県外生。
遠方の生徒は、残念ながら保護者が来園できないこともあります。
その場合は、私と生徒が個別面談を行います。


一学期の行事をすべて載せる前に夏休みになってしまいました。
残りは来週からのブログでご紹介します。

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詳しくはホームページをご覧ください。
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オープンキャンパスへの参加も受け付けていますよ!!
21日の漁業就業支援フェア大阪会場も出展します。
会場でお会いしましょう。

 園長のつぶやき
学期末に保護者の方とお話しをするのは私の楽しみの一つです。
お会いする機会は少ないですからね。
特に、親から見た生徒の成長を聞くのはうれしいです。
さて、夏休みは鬼門の一つ。
学園の規則正しい生活が、一気にリセットされてしまうことがあるからです。
一方で、束縛(そくばく)されない環境でも、「自分のやるべきことをやる」ことも大事です。
遊ぶことも悪くありませんが、遊ぶだけでもダメ。
二学期からは海技士試験の勉強もスピードアップします。
自分のために、しっかり勉強することも期待しています。

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学期末身体測定

2018年07月20日 14時22分36秒 | 学園紹介

学期末の身体測定を行いました。
身長がぐーんと伸びた!って人はありません。

もともと、体格に恵まれた人が多い49期生、それぞれたくましくなっています。

いつものことですが、肺活量は結果に満足できない人が多く、やり直しをしていました。なぜ??


まだまだ、漁師としては線の細い生徒がいます。
二学期、三学期にもがんばって体を作って欲しいと思います。

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内浦で海面養殖業者のお話し

2018年07月18日 09時00分00秒 | 研修・見学

遠泳終了後、同じ沼津は内浦に移動です。
内浦は海面養殖が盛んな場所です。マアジ養殖は日本一です。
昔は真珠養殖をやっていたこともあるんですよ。


今年も静岡県漁業士会会長の原田さんから養殖のお話しを聞きました。
 オーダーメイドで独自の餌を使っていること
 居酒屋などの納品先に決められた日、サイズ、尾数を出荷していること
 生け簀の魚が全滅することもあること...
と言った苦労を聞きました。
港の外に出ることはない漁業ですが、労働時間はすごく長いそうですよ。
ご本人も3Kだと話されていました。

恒例の?餌の試食もありました。


活魚で出荷することで活路を見いだした原田さん。
活魚は高く売れますが、その分の苦労も大きなものがあることを話していただきました。

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会場でお会いしましょう。

 園長のつぶやき
野生の魚を捕まえるため、いつ、どれだけ水揚げできるか分からないのが漁業です。
例外が養殖業。
計画的な生産ができる漁業です。
牛や豚を生産する畜産と同じです。

魚を生産する技術も必要ですが、同じくらい計画的に生産できることが大事です。
そして、売り先の確保。
原田さんの自ら営業のため都内を歩きます。

経営の才覚もなければ現在の養殖業はやっていけません。
大型船の漁業のように、海技士免許などの資格は不要ですが、頭はフルに使う漁業です。

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