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北海道、美術館や開拓記念館の独立行政法人化を視野に検討

2013年10月02日 21時13分00秒 | 新聞などのニュースから
 こんな記事が載っていたなんて、知らなかった。
 2013年9月21日の北海道新聞4面。
 もちろん「検討」ということなので、決定では全くない。
 ただ、道の財政難がひどいことは、記事からも伝わってくる。

 以下、引用。

 高橋はるみ知事は20日の道議会一般質問で、道立近代美術館(札幌)や北海道開拓記念館(同)など道立文化施設10カ所について、地方独立行政法人化も視野に運営のあり方を見直す考えを示した。道の財政状況を踏まえ、経費削減などで行政のスリム化を図る狙い。

 公明党の志賀谷隆氏(函館市)への答弁。

 道によると、運営を見直す対象はほかに、道立旭川美術館、道立函館美術館、道立帯広美術館、道立文学館(札幌)、道立北方民族博物館(網走)、道立釧路芸術館、北海道開拓の村(札幌)、道立オホーツク流氷科学センター(紋別)。道はこうした施設を地方独立行政法人にすれば、職員を非公務員化でき、道職員の削減などにつながるとみている。

 新藤義孝総務相が8月、これまで対象としていなかった美術館などを含む「博物館」の地方独立行政法人化を認める方針を示し、10月にも関連の政令が改正される見通しとなったことから、道が検討することにした。

(以下略)


 「独立行政法人」は、国立機関を組織替えしたもので、国立大学や農業試験場などがこの扱いになった。
 予算は削られるが、単年度予算の枠に縛られる必要がなくなるというメリットもある。
 そもそも、美術館などは、2、3年先の展覧会の準備を水面下で始めているのが普通で、そうしないと開催に間に合わないのだから、融通のきく制度のほうが良いのではないか。
 しかし、主眼は予算削減である。収集の予算や展覧会開催の経費、職員・学芸員給与が、いま以上削られるのであれば、今でもまったく潤沢ではないのだから、なんだかな~という気がする。


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