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【告知】«赤い服の少女»が絵本になった! (2020年12月19日~21年4月11日、札幌)

2020年12月22日 07時49分27秒 | 展覧会等の予告


 すみません。もう始まっています。
 メインの展示は「第5期所蔵品展 エキゾティック・イメージ―上海から道化へ」で、第6・7展示室で標記の展覧会が開かれます。
 こちらは「スポット展示」という扱いなのですが、三岸好太郎のある1点の絵に焦点を当てたユニークな企画になっていると思います。
(末尾に観覧料が書いてありますが、1度払えば両方見られます)

 フライヤーから引用します。

≪赤い服の少女≫(1932年 油彩・キャンバス)は、三岸好太郎が友人の娘・本間澄江さん(当時5歳)をモデルに描いた作品です。
愛らしい表情を捉えた本作は、当館人気作のひとつ。所蔵品、関連作品のほか、当時の写真や澄江さんへのインタビュー記事などをもとに、本作の制作秘話をご紹介します(出品点数 : 10点)。また、本展に合わせ、人気絵本「おばけのマ~ル」とコラボレーションした新作のミニ絵本「おばけのマ~ルとあかいふくのしょうじょ」の原画などをパネル展示します。


 「おばけのマ~ル」は、なかいれい(絵)、けーたろう(文)のコンビによるシリーズ絵本で、札幌の中西出版から刊行されており、三岸好太郎美術館に取材した「おばけのマ~ルとちいさなびじゅつかん」という絵本もあります。
 展覧会のためにかきおろされた新作ミニ絵本が、美術館内のカフェきねずみで、1冊600円(税込み)で限定発売されます。

 冒頭のYouTube は「赤い服の少女」の歌です。
 歌っているのは、札幌の誇るボーカロイド仮想アイドル「初音ミク」なので、おそらく道立文学館の人の趣味だと思います。

 さらに、モデルの少女が着ていた赤いワンピースを、資料をもとに再現するとのこと。
 昭和7年といえば、和服と洋装の女性が入りまじって街を歩いていた時代ですね。

 
 以下、ネタバレになりますが、モデルになった女性が、ときどき美術館にいらしてこの絵と「対面」なさっていたという話は以前聞いていました。ただ、下の記事によると、今年7月に93歳で亡くなられたそうです。
 そして、企画した学芸員の方にとっては大伯母にあたるとのこと。


 なお、こちらは会期中同じ内容ですが、同時開催の「エキゾティック・イメージ」は、2月14日までの前期と、3月4日以降の後期は展示替えを行います。


□朝日新聞デジタルの記事 https://www.asahi.com/articles/ASNDL72CTNDHIIPE00X.html

2020年12月19日(土)~21年2月14日(日)・3月4日(木)~4月11日(日)午前9時半~午後5時(入場30分前まで)
12月29日~1月3日、月曜日(1月11日は除く)、1月12日(火)、3月31日~4月3日休み
mima 道立三岸好太郎美術館(札幌市中央区北2西15 ツイッターは @Kotaro_Art )

一般510円(420円)、高大生250円(170円)、中学生以下・65歳以上・障害者手帳所持者は無料
高校生は土曜と、学校の活動での利用は無料



・地下鉄東西線「西18丁目駅」4番出口から約670メートル、徒歩9分

・中央バス、ジェイ・アール北海道バス「道立近代美術館」から約450メートル、徒歩6分
(小樽、岩内方面行きの都市間高速バス、ていねライナーなどの快速を含む全ての系統=北大経由は除く=が止まります)

・市電「西15丁目」から約730メートル、徒歩10分

・ジェイ・アール北海道バス「桑11 桑園円山線 桑園駅―円山公園駅―啓明ターミナル」で「北3条西15丁目」降車、約160メートル、徒歩2分
・ジェイ・アール北海道バス「54 北5条線 札幌駅前―西28丁目駅」「54 北5条線 札幌駅前―琴似営業所」で「北5条西17丁目」降車、約490メートル、徒歩7分
・ジェイ・アール北海道バス「51 啓明線 札幌駅前―医大病院前―啓明ターミナル」で「大通西14丁目」降車、約630メートル、徒歩8分

※ビッグシャイン88北1条駐車場(北1西15)は割引あり


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