北海道美術ネット別館

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越後妻有・松代へ 06夏休み(28)

2006年09月28日 21時22分33秒 | 越後妻有・大地の芸術祭2006/2024
 明けて8月16日。東京を経て札幌に帰る日。その前に、越後妻有アートトリエンナーレで、見に行かなくてはいけないところがある。
 きょうも晴れて、暑い日になりそうな気配だ。
 前日のバスツアーで立ち寄るものとばかり思っていた松代(まつだい)地区。けっきょく農舞台にしか行かなかったので、16日の朝にひとりで訪れることにした。松代には、ことし出品の池田緑さん(帯広)の作品があるのだ。越後妻有に行くかどうかまよっていた筆者に芸術祭のちらしを送ってくれ、いわば「背中を押してくれた」のも池田さんであり、「北海道美術ネット」としては見ないわけにはいかない。
 松代は、筆者が泊まった十日町から「北越急行ほくほく線」に乗り、つぎの駅だ。
 列車は、信濃川を渡り、長いトンネルを抜けて、数分で「まつだい駅」に着いた。

 ちなみに「ほくほく線」は1997年、第3セクターで開業した、歴史の新しい線路である。
 東京から富山、金沢方面に向かう際、上越新幹線で越後湯沢まで行き、そこから、ほくほく線を経由する特急に乗るのが最も速い。したがって、十日町を通る特急の本数もけっこう多い。
 ただし「まつだい」は、各駅停車しか止まらない。

 松代駅は国道253号に面してたっている。
 すぐ裏手に、昨日立ち寄った「農舞台」がある。
 また、十日町では一度も見なかった、コンビニがある。
 国道は、宿場町だった旧道とは、数百メートル離れ、平行して走っている。
 
 冒頭の画像は、開催エリアのあちこちに立っていた、ポルトガルの作家ジョゼ・デ・ギマラインス「大地の芸術が始まるサイン」。
 15日もバスの車窓からはずいぶん目撃したが、間近で見たのは、松代の駅前が初めてだ。
 黄色で目立つ。いちばん上の絵は、ひとつひとつすべて異なるそうである。ギマラインスは、ポルトガルではとても人気のある作家で、値段もかなり高いときく。

               
 松代地区のあちこちに立っていた、各年の最深積雪を示す看板。
 これは390センチ。1957年のもの。
 札幌ではせいぜい120センチ程度なので、390センチというのがどういう事態なのか、想像もできない。たとえば、どういうふうに排雪しているのだろう。

 前日、ツアーでまわった農村で、家の前に小さな池が切ってあるのをよく見かけた。
 まさか蓮を育てるための池でもなさそうなので、地元の人に用途を尋ねてみると、一種の融雪槽として昔から利用されているものなのだそうだ。冬の間、池に雪を投げ込んで、溶かすという。
 北海道だと、池の水が終日とけないだろう。
 雪の文化ひとつとってみても、いろいろ違いがあるのだと思う。
 冬の越後妻有に来るのもおもしろいかもしれない(もっとも、屋外設置作品の大半は、雪に埋もれて見ることはできないだろうけど)。

        
 これが、松代の作品が多く設置されている商店街。いわゆる「松之山街道」である。
 かつて上杉謙信も通ったといわれる道。いかにも「旧道」の雰囲気があふれてる。いいぞ、いいぞ。


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