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■川本ヤスヒロ小品展 猫のいる風景 (2018年3月14~19日、札幌)

2018年05月24日 15時23分02秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト
 この絵画展についてアップするのを忘れていました。すみません。
 川本ヤスヒロさんは全道展会員の画家で、札幌のとなりの石狩市在住。石狩美術協会の代表でもあります。
 全道展の事務局長を務めていましたが、田崎さんにその座を譲り、いまは毎日のように石狩市内の各地をスケッチしたり、陶芸にもたずさわったり、悠々自適の日々をおくっていることでしょう。

 正面を向いた人物の顔と風景の組み合わせ、楽器を奏でる人物、ネコ―の三つを題材にした絵が多いのですが、冒頭画像は、この最初のカテゴリーに入るもの。
 右は「車窓」(F6、2016)。
 画面の上のほうに電車のつり革を思わせる三角形が並んでいるのが不思議です。

 左は「眺望」(F10、2018)。
 青いビルと城のような建物が描かれ、深みのある色とともに、こちらも不思議な光景になっています。 


 左は「第九を聴く」(2018)。
 神妙な顔つきをしてすわっていますが、はたして猫にクラシック音楽がわかるのか? と思うと、なんともいえないおかしみが漂ってくる作品。

 そのとなり、フルートを奏でる女性を描いたパステル画は「A Whole New World」(2016)。
 ひざのところに猫がいて、女性が立っているのか、すわっているのか、判然としないのがおもしろいところです。
 川本さんの絵で、楽器を演奏する人がひとりだけ描かれていれば、その人はフルート奏者であることが多いです。


 左は「猫」(F10、2018)。
 右は「第九を聴く自画像」(F12、2013)。
 凹凸のある画肌とあいまってフォーブ調の画風は川本さんならでは。

 クラシック音楽にちなんだ絵で曲名や作曲家名が出てくるときは、ベートーベンが多いように思います。

 ほかに出品された絵画は次のとおり。
二人   2004
猫家族  2011
男と猫  2006、SM
彼岸荒れ 2018、F3
顔    2018、F4
チャメの帽子 2016、SM
猫と少女 2017、SM
未完成を聴く白猫 2018、SM
赤い花  2015
顔    2014
=以上油彩
第九を聴く 2018(同題、既出のものを含め計3点)
さくら  2018 0号
=以上パステル

 このほか、大谷裕子さん「空手三兄弟」、高橋理美子さん「春のおとずれ II」が賛助出品されています。


 最近取り組みだした陶芸。陶板や皿も展示されていました。


2018年3月14日(水)~19日(月)午前10時~午後10時(土日月~午後7時、最終日展示~午後5時)
カフェ北都館ギャラリー(札幌市西区琴似1の3)

川本ヤスヒロ展~音楽の空間 (2017)

石狩美術協会5周年 (2016)

櫂展 第9回(2014)
第8回(2012年) 画像あり
第5回櫂展(2007)
第4回櫂展(2006)
第16回書と絵の五人展(2006)

川本ヤスヒロ展(2004)画像あり
グループ櫂展(2003)
川本ヤスヒロ展(2003)


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