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「光の詩」「水の詩」―相内・北見への短い旅(7)

2021年04月22日 08時30分49秒 | 街角と道端のアート
(承前)

※追記。「「森の詩」北見・二番街商店街―再び冬の旅(12) 2022年1月28日美幌→大空→北見」(22年3月7日アップ)に、この2点についての新たな知見を少々書いてあります。ご参照ください。


 北見市の中心商店街が、カラー舗装化などが行われて整備されたのは1980年代半ばのことらしい。
 この画像のオブジェ(?)が二番街に設置されたのも、一番街が歩行者天国になったのも、その時代のようです。

 その後、本州資本などの大型店が郊外に進出して、中心商店街が斜陽化していくのは、全国どこにでもあるパターン。
 一番街は車が通れるようになりました。

 ただ、酒屋、花屋、肉屋、菓子店など、昔から北見市の商業を支えてきた有名店がいくつか踏ん張っています。

 さきほど「オブジェ(?)」と書きました。
 野外彫刻というカテゴリーに入るのかどうか、微妙なためです。街路などをデザインする際、一緒に作ったもののようであるため、作者名も伝わっていません。

 この「光の詩」は、シンプルで、悪くないデザインだと思います。


 こちらは「水の詩」という題から推して、昔のストーブの煙突みたいなところから夏になると水が出てくる仕掛けになっているのでしょう。

 話はそれますが、北見市は、盆地で夏が暑いせいかどうかは知りませんが、この手の、水に親しめる遊具や公園のやたらと多い都市で、最も有名なのは「香りゃんせ公園」ですが、それ以外にも、小公園の噴水、東部緑道の「進化景色 V」、夕陽ケ丘通りの西9~10号の歩道、小町泉通と青葉通の交叉点にあるのを記憶しています。まだあるかも。

 もっと話はそれますが、末尾の地図をご覧ください。

 右下に走る太い通りが「大通」です。これは国道39号でもあります。
 そこから左上(北西)に向かって順に、1条通(一番街)、2条通(二番街)、3条通、4条通…となっています。
 正式には「北1条通」「北2条通」…と「北」がつくのですが、北見市の住居表示に「南●条」が存在しないため、北見っ子はだれも北1条…と言いません。
 単に「1条」「2条」と言います。

 地図を見ればわかりますが、2条と4条は太く、1条と3条は細いです。
 実際に、この中で車がよく走っているのは、大通と4条通です。
 札幌にあてはめてみると、1条と3条は、三越の裏や、シャワー通り(パルコの裏)のような中通りなのです。
 三越の裏は、店もなく、通りとしての存在感は薄いですが、北見の場合は、1条通もアーケードがついて、街路としてのたたずまいを感じさせます。

 で、何が言いたいかというと、冒頭画像の奥の建物に「サンプラザ」と書いてあるのが見えるでしょうか。
 これは、建物の通路の両側が店舗になっていて、雨にぬれずに、1条通から2条通に通り抜けできるんです。
 1区画の幅が狭いからできることです。
 1条と2条の間にはもうひとつ「201GATE」というビル内通路があります。

 ところがですね、この短い旅で北見を再訪したら、いずれの建物も、通路の通り抜けができなくなっているんですよ。
 通行止め。
 まあ、2年ほど前に来たときは、すでにテナントの大半が撤退していたので、仕方ないっていえば仕方ないんですが。

 かつてはおしゃれなファッションビル「プチパル」も、大通と1条通の間を通り抜けできたのですが、建物自体がすでにありません
 いま、北見の中心部で、買い物がてら通り抜けが可能なのは、3条と4条の間にある「ナップスビル」だけのようです。
 3枚目の画像で、背後に「P」と大きな表示があるビルです。
 中心商店街の駐車場ビルになっていて、1992年ごろの完成です。



 書いてて自分で気づいたんですが、筆者は、街路から街路へ真っ直ぐに通れる貫通型の通り抜けが好きなんですね。
 札幌でも、大通西5丁目と電車通りの間は、昭和ビル(昨年までCAI02 があった)と、プレジデント松井ビル100(ビストロカフェ + ギャラリー オマージュがある)を通り抜けて行きます。
 あとは、市民交流プラザ、大丸藤井セントラル、丸井今井、4プラ、道銀本店、狸小路市場、大洋ビル地下などが、貫通型の通り抜け可能なビルですが、部外者が堂々と、複数の事業所が入っている場所を通り抜けられる例はほかには意外と少ないと思います。


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