まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

芍薬を 切ったハサミを 持たされる

2015年05月06日 | ふるさと散歩

 さぬき市地方は高気圧に覆われて概ね晴れていたが、昼過ぎからは気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がってきた。気温は12度から24度、湿度は90%から53%、風は2mから4mの東北東の風が少しばかり。明日の7日は気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がり、朝まで雨の降る所がある見込みらしい。

 

 娘家族も帰っていって、また、夫婦二人の生活に戻ってしまった。山の旧宅の様子を見に行ってきたが、あの、「竹藪の怪人」の姿が見えなくなった。

 

 タケノコは、布団を脱ぎ飛ばして空を目指して伸び出した。ようやく重い目隠しが取れて気楽になったことだろう。

 

 過去の記録をみると、大窪寺前、八十八庵裏山の「シャクナゲ」が満開になっていることだろうと出かけようとしたが、奥方からのストップがかかって、私も連れて行け・・と仰る。面倒だけれど一緒に行くことになった。その上、ご近所のおばさんまで誘って行くことになった。

 

 ところが、行ってみると「終了しました」との張り紙が・・・。すると、奥方が「穴吹川へ行ってみたい・・」と言い出して、途中のスーパーでお弁当やら飲み物を買って、徳島県美馬市穴吹町に向かって走り出した。大窪寺からは南の方向になる。

 

 穴吹川は剣山に源を発して美馬市山間部の木屋平地区を北流し、穴吹地区で吉野川中流に合流する流程約41kmの河川。流域人口は推定約8千人。比較的小規模な川だが、吉野川の支流として一級河川の扱いをうけている。水質は良好で国土交通省四国地方整備局の一級河川水質調査により「四国一きれいな川」であると認定を受けている。天然の川魚が生息し、天然ものの鮎も吉野川から遡上する。夏休みには大勢の観光客であふれる水系でもある。

 

 早くも何十組の家族連れが川の中で清流を楽しんでいる。ちょうど、食事時ともあって、ここだけでも8組ほどの家族連れが食事を楽しんでいる。

 

 私は「焼き肉弁当」の390円。奥方たちは「シャケ入り竹の子弁当」+「アジの姿寿司」などというご馳走を食べている。

 

 ちょうど、ここは河川改修工事が行われているらしかったが、今日は工事はお休みだった。

 

 子供たちは、早くも裸ん坊になって川の中に入って大はしゃぎをやっている。

 

 これは、「知っていてもしらん・・・」という、紫蘭の花。これが、このあたりに自生しているのだ。どこかから、種か根が流されてきたものだろうか・・・。

 

 元気なこどもたちのはしゃぎ回る姿を目にしながら、穴吹川を後にしたのだった。

 

 次いでやってきたのは、美馬市穴吹町の穴吹川沿いの休耕地に植えられた「ポピー畑」。穴吹ポピー園へは、国道192号線から国道492号線(木屋平方面)へと入り、平ノ内の橋を渡り、県道254号田方穴吹線を数百メートル先右手にある。

 

 個人が運営されているポピー園であるが、駐車場を数箇所設けておられる。入園は無料。毎年沢山のポピーを咲かせて、県内外の観光客の目を楽しませているとのこと。国道492号線から見たポピー園の景観も素晴らしいものだった。

 

 穴吹町から脇町へ戻り、阿波市道の旧道を東進して「阿波の土柱」前を通り、阿波市八坂という集落に入る。その先、尾開(おばり)という集落に、今度は「シャクナゲ花壇」という、シャクナゲ園があった。

 

 ここは、「阿波はくちょう会」というグループが育てている芍薬園らしい。入園料は無料だが、切り花にすると、一本100円から・・・。

 

  新しく生まれた「阿波市八坂」(旧市場町尾開字八坂)に、1,000株の芍薬畑がある。1,000株から10本の茎が出ても、10,000本の花が咲いていそうなものだが、切り花として販売しているから、花の数は多そうには見えない。

 

 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は…」と、美人の形容に使われる牡丹と芍薬の花は 区別が難しいのも事実であるが、その違いについてまとめてみた。

項 目 ボタン(牡丹) シャクヤク(芍薬)
科名・属名 ボタン科・ボタン属 ボタン科・ボタン属
原産地 中国 中国
木本・草本の別 木本性 草本性
小葉の切れこみ あり なし
蕾の形 先が尖る 先が丸い
その他 枝分かれする 枝分かれしない

 つまり、牡丹は木であり、シャクヤクは草である・・・というのが基本的な違いらしい。

 

 今日で大型連休はおしまいの人がほとんどだろう。ま、私は、全く関係ないので、連休らしいことは何一つなかったのだけれど、気分転換に、明日から、島の家に帰ることにする。

 

 今日の掲示板はこれ。「人間 みな兄弟 よろこびも悲しみも わけあって生きよう 分けあえば よろこびは大きくなる 悲しみは 小さくなる」という東井義雄先生の言葉から。原文は、

よろこびは大きく
人間 みな兄弟
よろこびも 悲しみも
わけあって 生きよう
わけあえば よろこびは大きくなる
悲しみは 小さくなる

 というもの。「愛の力」というものを教えてくれている。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


ツイッター

<script type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>