まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

青空は とんぼのために 透き通る

2016年09月03日 | 時にはぼぉっ~とする時

 さぬき市地方は湿った空気の影響で概ね曇り、雨の降る所がある見込みだというのだが、今のところ雨はまだない。気温は24.3度から31.2度、湿度は88%から76%、風は3mから4mの東の風が少しばかり。明日の4日は台風第12号が北上し、湿った空気が流れ込むため曇りや雨となり、雷を伴う所があるらしい。

 

 朝の間は秋らしい天気になっていたのだが、

 

 台風12号の影響なのか、次第に雲が出て来るようになった。

 

 天候の悪い日に出かける必要もあるまい・・ということで、詫間町の両墓制についての調べ物をしていた。こうして見ると、集落ごとに墓地があり、集落によっても墓地の形態が違うことがわかる。埋め墓がある集落、両墓制が崩れてしまっている集落、完全に単墓制になっている集落。

 

 それに、お墓の上の構造物も集落ごとによって異なっている。Aは志々島型、Bは粟島型、Cは一般型、Dはイガキというもので山間部に多いタイプ、犬やオオカミが荒らさないように囲ってあるもの。E,Fは、それの簡素型。

 

 お昼前になって、「おへんろつかさの会」の堀尾副会長から連絡があって、明日の養成講座の講師が2名、急用で出られなくなったので、代理講師を頼みたい・・・とのこと。

 

 聞けば、この山門前担当と、その奥の手水場(ちょうずば)担当がお休みするらしい。このあたりならば、説明・ガイドできるだろうと引き受けた。専門は「大窪寺」と「志度寺」で、ここは、あんまり、得意なエリアではないのだが、これもお勉強だと引き受けた。

 

 ここの山門前には、こんなものがある。門前にある「経憧」(きょうどう)は、元冦の役出征将兵の霊を慰めるために建てられた「経幢」は国の重要文化財に指定され、鎌倉時代から栄えた名刹を物語っている。

 

 仁王さんの話や、山門のくぐり方、境内の歩き方から、手水の使い方などの基本動作をコーチする。前回は開講式で、「お遍路とは」ということを勉強したので、今回からは、実際のお寺についてのお勉強になる。今回は長尾寺さん、次回は志度寺さん、その次が大窪寺さんになる。

 

 私的には、山頭火の句碑がここには4基もあり、他にも有名な句碑が3基、あるので、それのお話もしたいところ。明日の天候が気に掛かることではある。

 

 一、(鎌倉男児)
四百余州(しひゃくよしゅう)を挙(こぞ)る /十万余騎の敵 /国難ここに見る /弘安四年夏の頃 /なんぞ怖れんわれに /鎌倉男子あり /正義武断の名 /一喝して世に示す

 という歌がある「元寇」という歌である。弘安四年か・・。長尾寺の経憧は、弘安6年と9年に建立されたもの。

 

 さてさて、セミの声も静かになって、虫の声にはまだ早い。嵐の前の静けさ・・・にも似た静寂。

 

 今日の掲示板はこれ。「人の間違いや欠点をきびしく見る眼で自分を見えたらいいですね」という野田風雪さんのもので、いつもの赤松先生の掲示板にあったもの。私たちは、自分のことは自分が一番よく分かっていると思いがちだが、さて、本当にそうなのであろうか。分かっているつもりになっているだけで本当は分かっていないのかもしれない。自分の顔は、鏡に映さなければ見ることができないように、自分の心も鏡が無いと分からないものなのではないだろうかか。でも、そんな鏡がないからこそ、私たちは安穏と生きていられるのではなかろうか。

 

じゃぁ、また、明日、会えたらいいね。


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