まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

雨も風も 運任自適の 藪椿

2012年04月22日 | たまには真剣な研究なども

 今日も朝から雨になった。おまけに風も強くて・・・飛行機が飛ばないとか高速艇が動かないとかと・・・春の嵐のようになったとか・・・。

 

 我が家の犬は雨でも平気で散歩に行くが、私は少しばかり面倒になったりもする・・・。今日は傘を風が持っていこうとするくらいに強い風だった・・・。

 そうそう・・・私はテレビドラマなんて見ないのだけれど、昨夜はたまたま・・・ドラマを見て涙がこぼれた・・・。

 

 高校野球って、ついつい・・・胸が熱くなってしまう・・・。

  

 で、朝の間は・・・榎本武揚と一緒にオランダに留学した「古川庄八」について調べ物をしていた。古川庄八は瀬戸内海の「瀬居島」に生まれた貧しい漁師のせがれ。その庄八が二十歳を過ぎて・・・長崎海軍伝習所に送り込まれる。領地を安堵されている分、軍役という義務が与えられていた時代。

 

 ところがどうだ・・。庄八は「オランダ留学生」を命じられて・・・オランダで航海術・操船術を学ぶことになる。そしてその後・・・榎本武揚と共に函館に向かい・・・戊辰戦争に巻き込まれる・・。

 

 これはオランダ留学当時の古川庄八。大小二本の刀を持っている。本来、漁師の息子がこんな姿など出来る時代ではなかったのに・・・。いかに破格の扱いであったかが窺い知れる。

 

 お昼前に我が家を出て・・・屋島の娘の家に向かった。まごのなぎちゃんが熱を出してお休みをしているというので、そのお見舞いに。まごのはやてちゃんは空手の昇段試験だとか。

 

 そのついでに・・今日のおうどんはここ。高松市春日町にある「さか枝うどん・春日店」。さすがに日曜日にはお客が多い。街では家族連れでファミレスとかお寿司屋さんとかレストランでのお食事なんだろうけれど、讃岐では家族揃って・・・セルフうどん店でのお食事になる・・・。

 

 で、毎度毎度・・・わかめうどんばかりでも・・・と思って、今日はカレーうどん。ここのカレーうどんはおいしいというもので。このカレーの上に乗った、シャキシャキのキャベツがなんとも新鮮だった・・・。これで350円だった。このでかいものはジャガイモで、ボリューム感たっぷりだった。

 

 11時過ぎだというのに家族連れでいっぱいだった・・・。

 

 午後からは・・・また、開陽丸とか古川庄八の息子の古川阪次郎についての調べ物になった。「おやじは海に生きて海の仕事をしたのだから、おれは陸に生きて陸で大きな仕事をするぞ」と決意して・・・・工学博士になった・・・。あの笹子トンネルという難工事の設計をこなしたことで有名な人だ。

 

 この阪次郎は、しわく広島の市井浦の山口家に生まれて、古川庄八の養子に入った人。この山口家には、山口嘉次郎さんという方もいた・・・。大陸で材木商をして財をなして、興亜中学という学校まで建てた人。しわくの子供たちを本土の学校で勉強させるために、「しわく学生寮」も造った・・・。

 

 右が古川阪次郎さん、左が山口嘉次郎さん。いい時代に生まれて、いい時代を生きたんだろうね。

 

 これは「ゆきもち草」。

 

 今日の掲示板はこれ。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」まさに・・・一如から来るものに全てを任せきり、運任自在に生きる極意みたいなものだろうか・・・。

 

じゃぁ、また、明日、会えるといいね。



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2 コメント

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古川庄八 (櫃石島)
2012-05-09 20:34:13
ご無沙汰しております。

古川庄八は瀬戸内海の「瀬居島」に生まれた貧しい漁師のせがれ。

上記の記載があります。
『貧しい漁師のせがれ。』
についてその根拠となる史料等があればご教授下さい。
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re:根拠文献 (まほろば)
2012-05-09 21:03:35
おせわさまです。
 根拠文献は、「香川県郷土の先覚読本」だと思う。資料の複写は手元にあるが、その資料名は不明。表題からすればそれらしい。
 第三章 讃岐「社会」の先覚者たちの168P。

 ま、そのころの我が国の島々からすれば当たり前の光景だと思われる。
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