高野山地方は気圧の谷の影響で雲が広がっていた。気温は13度から26度、湿度は86%から55%、風は1mから2mの南東の風が少しばかり・・・。
朝の5時起きで迷犬ごんの散歩や洗濯物を干して・・・、6時過ぎにはわが家を出て、6時半にはさぬき市役所に着いた。今日から一泊二日で高野山研修である。
淡路島を経由して、今度は阪神高速5号湾岸線をひた走って、関空前から泉南市を経て・・・内陸部へ入る。そこからは、新しい道や旧道やらを経て、「紀ノ川万葉の里」という道の駅でトイレ休憩やらお昼のお弁当を仕入れる。
それが、この「柿の葉すし」。このあたまに、「まほろば」の字があるのがうれしい。
中身はなんということのない「アジのお寿司」。包装紙が、生の柿の葉である。これが、消毒効果があるのだという。これを、時間節約のために、バスに中で食べた・・・。
最初の研修地はここ。和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野という地区にある「丹生都比売神社」で、平成16年7月7日世界文化遺産登録。高野山と縁深い神社である。丹生都比売神を祀る。ここに、みんなで参拝した。仏像と、銀と、水銀の関係があるのだという。
神社は簡素でさっぱりとした建物だった。
そこから、しばらく山道をひた走って・・・、ようやくに、高野山町に入った。とにかく、山道をくねくねと走ったものだった。ここは、その奥の院。讃岐の人が寄進したという「撫で地蔵」。
奥の院も、ここから先は「撮影禁止」。その理由がふるっている。いろんな人が、これから先でさまざまな写真を撮るのだが、その中に、「あ、こんなものが写っている」とか、「これは何の写真じゃろうか・・」と、お寺にうるさく言って来る人がいたらしい。そこで、「そなに言うんならば、撮影禁止じゃぁぁ」と言うことで、撮影禁止いなったらしい・・と、何人もが、何人もが話しているのが面白かった。
私が気になったのはこれ。この呪縛霊みたいなおじさんではない。「親鸞聖人御墓所」というもの。なんで、親鸞聖人のお墓が高野山にあるん??・・・みたいな感想。
これが、その、親鸞聖人のお墓。中身は「五輪塔」である。なんで、こんなものが、ここにあるんだろうか。
さらには、この、「法然上人円光大師供養碑」である。これは、苔むして年代の古さを象徴していて「さも、ありなん・・」と思わせるもの。その他にも、熊谷寺とか、「法然上人」や「親鸞聖人」にからむお寺があるのだそうですよ。
その後、金剛峯寺や壇上伽藍を拝観させていただいた。もう、その頃は足がうじうじ・・・。
このあたりになると、自由拝観。熱心な方は拝観料を払って中に入って見学したり、写真を撮ったりと自由にお参りをする。
今夜の宿舎はここ。「恵光院」さん。大きくて広いお寺さんである。中はまるで迷路みたい・・・。
夕方からは、「阿字観」とか「写経」があったが、私は正座ができないし、ブログのことがあって欠席させていただいた。
その後の夕食は精進料理その1
これに、ご飯やおすましなんぞが付くのだけれど、なかなかにいい味を出しているなぁと感心した。
最初の1番札所では、般若心経もろくに拝読できなかった人たちが、結願して、高野山まで来ると、経本なしでも般若心経がお唱えできるようになった。
今日の掲示板はこれ。「生まれを選ぶことはできないが、生き方は自分で選ぶ物です」というもの。ここの宿坊で働いているお坊さんは、お寺で生まれて、高野山大学で学ぶ一方、こうした宿坊で接客や対人関係、作法などを学ぶのだという。お寺に生まれたという、その生まれをとやかくいうことなく、生き方を、それぞれに考えているのだなぁと考えさせられたことだった。
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。
高野山の墓地ですが、宗派は関係なく
受け入れています。大名家の墓所がいくつも
あったと思います。大名家の中には禅宗の
家中もありますが、それでも構わない、
というわけです。
それから、「丹」(に)は不老長寿の薬と考えられて
いました。そもそもが空海が高野山に道場を
建立しようとしたのも、後ろに控える吉野とか
熊野に「丹」が出たからですね。
旧大内町にだって「丹生」という場所が
あるではありませんか。あそこだって
そういう場所です。四国には「にう」とか
「にお」という場所があると思いますが
そういう丹の出る重要な場所だった、という
ことです。
うん。高野山にはいろんな人が墓地を造っているのはかまわんのです。ただ、親鸞さんは高野山には来ていないし、修行したことはないし、関係の無い人です。誰がどうしてお墓を建てたのかなぁ・・と。法然さんも似たようなことです。後世の人が建てたんでしょうが、本人は迷惑をしとるでしょうな。
「丹」は、「水銀」だというとりました。仏像に金箔をきれいに貼るには水銀が必要なのですよ。ですから、空海さんと水銀はきちっと結びついておるんですし、水銀を探して、四国の山中なんぞを歩いたと言われております。