線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

冬来ると 誰が告げつらヤンヤーハーハ

2011年12月02日 22時25分06秒 | おまつり
毎年12月になると、地元紙には「遠山霜月祭」が始まる!という記事が紙面を飾る。

【信濃毎日新聞(2011.12.2)】

今朝の新聞には、昨晩の12月1日に行われた飯田市南信濃の中立・稲荷神社の祭りの「湯切り」の写真が載っていた。
また自分は見逃したが、夕方のテレビニュースでも流れたという。

ただ…記事には「15日まで、昨年と同じ数の9神社で祭事が繰り広げられる」とある。
自分が歩き出した頃は「遠山霜月祭」といえば12ヶ所、13神社であった(中立・稲荷神社と八日市場・日月神社が隔年)。

その後、衝撃的なニュース。1998年の土砂災害で、須沢・宇佐八幡宮が休止。
そして一昨年の2009年に上島・白山神社、昨年の2010年には大町・遠山天満宮が、それぞれ休止に追い込まれた。大変残念なニュースが続いた。


一方、祭り開催日の変更もある。旧南信濃村では中立・稲荷神社が12月1日、小道木・熊野神社の12月第1日曜日とった変更が位置付いてきた。

旧・上村地区では12月11日が上町・正八幡社、12日が中郷・正八幡社、13日が下栗・拾五社大明神、14日が程野・才若八幡社と続いていた(…もっとも下栗は1月3日であった)。ここのところ、中郷が12月第1土曜日に変更になった。

奥三河の花祭は、ほぼ祝祭日の前日になっているのに対して、遠山霜月祭は変更はないのだ…という認識であったが、やはり現在の状況ではやむを得ないのだろう。むしろ、休止という苦渋の決断を強いられた地区の皆さんの思いは、いかばかりであろうか。


ところで、この新聞記事には「豪快湯切り 遠山郷の祈り」という見出しが目に入る。本来、その通りだと思う。祭りには、やはり人々の「祈り」がある。観光や研究のために、祭りが存在しているのではない。
しかし、自分のような祭り好きにとっては、「何か」に惹かれるのだ。人々の「祈り」を踏みにじらないよう、祭りの場の片隅に出かけたいものだ。
コメント
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