線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

久しぶりに津軽三味線のCD

2012年01月07日 21時48分15秒 | 音楽
津軽三味線ブームも一段落だろうか。
かつて、吉田兄弟の鮮烈なデビューから数年。津軽三味線人気も高まり、数多くの演奏者がメジャーデビューし、多様な活動を展開している。

自分が以前からいいなと思っていたのは、上妻宏光さん。未だにファンも多いプレーヤーの1人だ。6歳から津軽三味線を始め、「津軽三味線全国大会」で、1995年、1996年と2年連続優勝を果たしたことで知られる。

音が好きだ。ただキレイなだけでなく、何となくではあるがツィーンとした独特な響きがある。

初めて買ったアルバムがコレ。


《AGATSUMA》
東芝EMI TOCT-24615(2001年)

1. 風
2. 津軽じょんがら節
3. 游
4. 津軽あいや節
5. 雅
6. 津軽よされ節
7. 夕立
8. 津軽音頭
9. 津軽三下り
10. 夜明け前


古典ばかり聴いていた自分には、かなり新鮮だった。トラディショナル以外では、「游」とか「夕立」は、結構お気に入り。

 この頃から、前後して吉田兄弟、新田昌弘、木下伸市(木乃下真市)といった方々のCDを買って聴いていた。
 しかし、徐々に津軽三味線の方向性について、いろいろなセッション、コラボ、さらにはパフォーマンス的な部分への注目に、いろいろ思うところがあって、新しく買うことを止めてきた。

 そして、久しぶりにCDショップへ行ったとき、津軽三味線が置かれているコーナーを見て、思わずジャケ買いしたのが、コレ。


《十季》
東芝EMI TOCT-269785(2010年)

1. 十季序章
2. 津軽じょんがら節(旧節)
3. 鯵ヶ沢甚句
4. ワイハ節
5. 津軽あいや節
6. 十三の砂山
7. 津軽よされ節
8. 秋田荷方節
9. 津軽じょんがら節(新節)
10. 十季終章


2010年発売なので、1年半ほど前のアルバム。1曲目と10曲目以外はトラディショナルの曲が並ぶ。しかも三味線ソロのみ。

ああ…こういうのいいなと、正直思った。三味線という楽器自体の可能性を探ってこられた演奏者たちの活躍を踏まえて、こうして三味線1挺の音で勝負というのがいい。本来、即興的な音楽であるので、同じ「じょんがら節」でも「よされ節」でも、かなりちがいが出てくる。



津軽三味線にも再び、注目しようかな?と思った。

コメント
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