節分の豆は年齢の数だけ食べるといいといわれるが、それがきつい。
若いときにはいいけれど、歳をとるにつれて問題が起きる。
無理して食べると、腹を下しそうになる。
かつての胸躍るバレンタインデーがある二月とは違い、この頃は何かと身体を案じる二月になった。
年末年明けと風邪もひかずに、よかったよかったと思って油断すると、二月にやられる場合が多い。
気のゆるみが問題なのである。
二月は、三月を控えてもうすぐ春だという気分が勝り、何となく冬場とは違う気分になる。
こういうときほど気をつけなくてはならないのに、少しくらい寒くても「もうすぐ暖かくなるから」とやせ我慢をしてしまう。
若い頃はそれでも大事にならなかったが、歳をとるとそうはいかない。
いつであっても、やせ我慢をするとろくなことにならない。
浮き浮きする要素など何もなく、豆を食いすぎて腹を下さないように、風邪をひかないようにと、地道に日々の体調管理にいそしむ。
そして月末になると「ああ、またあっという間に二月が終わってしまった」
と毎年、頭を抱えるのである。