ラーメンにおけるチャーシューは、店によって大小がある。
ハガキ大の店もあれば、名刺大の大きさの店もある。
ハガキ大のほうは、どう対処するか。
一枚を一口で食べてしまう人はいない。
誰もが一部分をかじり取る。
かじり取った残りを麺の上に置く。
置いてとっておく。
そういう自分がみみっちくて嫌、なんて思う人はいない。
正々堂々と、かじり残してとっておく。
そうする自分を「いじましい」とか「みみっちい」とか「せこい」なんて思う人は一人もいない。
誰もがそうしている。
大阪王将の中華そば 小さいチャーシュー1枚だけがとても悲しい
問題は名刺大のチャーシューである。
一口で食べれるサイズなのに、半分だけかじり残り半分を麺の上に置くのがみみっちい。
ちょっと大きくかじりすぎたかな、なんて思ってる自分がせこい。
食べている間、苦労が絶えない。
食べ終わったときは自己嫌悪に陥る。
きつねうどんの油揚げの場合はどうか。
「どん兵衛きつねうどん」の場合は、狭い丼の中に油揚げはたった一枚しか入っていない。
この一枚を、人に何と言われようとも、何回も何回もかじり取ったり、残したり、置いたり、また拾い上げたりする。
大きくかじりすぎたかな、と反省したり、みみっちいと自己嫌悪に陥ったりして食べることになるのだが、これはこれで結構楽しいのである。